美容師の太ちゃん☆ 【２】

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里「A！ 近くで見るとけっこう切ってたんだね」



A「ふふー、どう？」



里「可愛い！ しかもオシャレ！」




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新学期が始まって久々に教室に入ると

蒸しっとする暑さと元気な皆の話し声が聞こえてきた



席に着くと私の髪型を見るなり、目を開いて驚いた様子の里奈が机に座っている



鏡を見る度にだんだん見慣れてきたけど

玉森さんがコンテストで切ってくれた短い前髪のおかげで

新しい気持ちで新学期を迎える事ができた気がする



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里「コンテスト一緒に見たお母さんもAの事褒めてたよ！」



A「え！ そうなの？！」



里「うん、ファッションモデルみたいでかっこよかったって」



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ファッションモデルだなんて……

いくら何でも褒めすぎだけど、モデルをやらせて貰う事を里奈に報告したら足を運んで見に来てくれて凄く嬉しかった



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その後も、コンテストや打ち上げの話とか

里奈と会っていなかった間の話を沢山聞いて貰って


今日は始業式と夏休みの課題テストだけだったから午前中があっという間に終わり、

気付けば放課後



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里「ねえ、Toxxxic行かない？」



A「……今から？」



里「Aの髪型見てたら私もイメチェンしたくなっちゃった！ 予約しなくてもいっか」



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そういうことで
『よし、行こう！』とルンルン乗り気な里奈に付いていく事になった




今日は火曜日だから太ちゃんはいるはず……なんて


頭に浮かぶのは相変わらず太ちゃんの事



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