美容師の太ちゃん☆ 【２】 (ページ12)

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A「わぁあ、終わった……！玉森さん、お疲れ様でした！」

玉「Aちゃんもお疲れ様。もうヤバい！あのステージはヤバかったわ。手震えるし、なんかもう……ヤバいって」

A「ヤバいしか言ってないですけど(笑)」

玉「ヤバい以上の言葉で言い表せないわ(笑)」

A「でも……それでもあんなにクールな顔してステージ上でカットしたりメイクしたり、玉森さんってすごいですよ！」

玉「……そう？んな褒められると俺、単純だからすぐ調子乗っちゃうよ？(笑)」

A「じゃあもう褒めません(笑)」

玉「え～、やだ。もっと褒めてよ～」

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拗ねて口を尖らせてる玉森さん

ぷっくりした涙袋にそんな可愛い顔でおねだりされたら

危うく何でも許してしまいそうなくらいの破壊力……イケメン恐るべし

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無事にステージが終わり

楽屋に戻って鏡を見ると

無地のシャツワンピースに高いヒール

キラキラしたブラウン系のアイシャドウ、

透き通るようなセピア色の人生初のカラコン、

初めてのつけまつ毛、

外ハネにセットされた髪に短くオン眉な前髪の自分がいた

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今まで打ち合わせでは軽くしかやっていなかったから

ここまでちゃんとやったのは初めて

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太ちゃんもすごいけど

玉森さんも、あの短い時間でこんなに細かい所まで変えてくれたなんてすごい……！

衣装も含め、
まさに"アンニュイ"って感じだもん

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その後は

楽屋にある大きなモニターで他の美容師さんのパフォーマンスを拝見できるシステムだった

始まっている途中だけど今は太ちゃんのが映っている

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私も含めモデルは皆、

フード付きのコートのような物を着て衣装や髪を隠し

ステージでお披露目するんだけど

コートを脱いだ美月さんの服は肩出しのトップスにゆったりとしたパンツスタイル

髪は暗めな紫色でストレートだったのが太ちゃんの手によって巻かれていく

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「はやっ」

「何あれ！」

「すげえ！

まるで早送り映像のように手慣れた手つきで

クルクルっと巻かれていくものだから

ここにいる美容師さんもモデルさんも

見ている皆が釘付け状態

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