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044★ ページ44

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〜Taisuke Side〜




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A「太ちゃん……」



太「ん?」




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すぐ隣に座っているAに目を合わせると

相変わらず目はトロンとしていて



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"太ちゃん、ちょうだい"と言ってくれたら今度こそちゃんとあげるつもりだった



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A「……好き。 大好きぃ〜」




太「……え?」




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ふにゃふにゃそう言ったかと思うと

そのままコトンと俺の肩に頭を下ろした



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玉「……!」



千「え! 今……」



宮「告っちゃった……!?」




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……やべっ




二力は寝てるけど

玉と千賀と宮田にはバッチリ聞かれていた



そんなのお構いなしに甘ったる声を出すA



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A「太ちゃん、ちゅーしよ」



太「……A?」



A「私じゃダメかな?」



太「……」




A「もっと綺麗になって、大人っぽくなって太ちゃんに似合う人になるから……」



太「……A。 その事なんだけど、」


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玉「……Aちゃん、ストップ。 はい、俺の手掴んで。 立てる?」




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Aが話しているのを遮るように


近付いて来た玉はそのままAに手を差し出した



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A「……わっ」



……案の定、立ち上がろうとするとフラフラなA


何のお酒飲んだのか分からないし、未成年というのもあるけど

かなりお酒弱い体なんじゃないかな



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玉「……よっと。 ちゃんと掴まってね」




簡単に軽々とAをおんぶした玉は

男らしくてかっこよくて



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玉「皆、ごめん。 先帰るわ。 Aちゃんをお届けしなきゃね」



宮「玉、 かっこよ! 転ばないようにね」



千「間違って玉の家にお持ち帰りすんなよ?」



玉「そう言われると間違っちゃうかも(笑)」



太「あ、場所わかんないよね。 俺が代わろうか?」



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玉「大丈夫、家知ってるから」



太「……そっか。 じゃあよろしくな」



玉「ん。 じゃまた」




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……ふーん、そっか


家知ってるのか……って何で知ってんの?




それにおんぶして帰るって……



確かに玉はジムに通ってたり体力あるから


Aの安全を考えると俺が運ぶより良いはず


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……なのに胸がザワザワするのはなぜだろう



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作者名:しょーみつしょ。 | 作成日時:2018年9月12日 20時

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