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A「ん〜! 美味しいです!」
宏「たこ焼き食べてるAちゃん、小動物みたい!(笑)」
A「いやいや! 北山先輩の方がリスですよ!(笑)」
宏「俺ねー、美味しいものは口いっぱいに入れたくなるの。 小さい時からの癖なんだよね〜」
つ「ウケる、やっぱリスだ(笑)」
宏「おい、馬鹿にしてんだろっ」
つ「してない、してない(笑)」
宏「お前なぁ〜」
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笑い合っている北山先輩とつぐみ先輩は楽しそうでこっちまで笑顔になる
そういえば今日、裕太と一言も話してないなぁってチラッと視線を向けると
たまたま目が合った
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A「……今日、浴衣着てきたんだね。 似合ってる!」
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こういう夏祭りでも男子って私服で来そうなイメージだったから
浴衣姿なのがちょっと意外だった
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裕「かっこいい? 俺」
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紺色の浴衣に胸元にはチラッとネックレスが光っていて
風で揺れる長い前髪から覗く優しい瞳
少しだけ微笑む口元
いつもと違う格好だからかな、思わずドキッとしてしまう
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A「えっと……うん、かっこいい……よ」
裕「マジ? よっしゃー! てか、なんかA顔赤くない? 気のせい?」
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心配した様子で私の頬に触れる裕太の温かい手
いつも"可愛い"イメージが強かった裕太に
"かっこいい"って言葉を言うことに照れてしまったなんて気付かれたくない
しかも頬触られるなんて思ってもなくて余計顔赤くなりそう……!
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A「……き、気のせい! 暑いからかな? それにチークもちょっと入れてみたし!」
裕「あ! そーか! チークか!」
A「そー、そー、そ!」
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本当はメイクのせいじゃないはずだけど
何の疑いもなく信じてくれてちょっとした罪悪感
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裕「ねぇ、A。 1個いい?」
A「んー?」
裕「浴衣もメイクも髪型も……めっちゃ良いね」
A「……えっ?」
裕「見た瞬間から可愛いって思ってた、ずっと」
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ふにゃっと笑顔を見せる裕太
不意打ちの言葉に、笑顔に
心臓の音は加速するばかり
ヤバい、これも浴衣マジックってやつ?
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作者名:しょーみつしょ。 | 作成日時:2018年8月12日 18時