058*°Yuta ページ18
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〜Yuta Side〜
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A、上手くやってるかな……
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海の帰り際、我慢できなくて
『Aといるのは良いですけど1人にはしないで下さい。 先輩がついてたらナンパされずに済んだと思うので』
なんてちょっとキレ気味で言っちゃった俺は自分でも何目線?って感じ
北山先輩もびっくりしてただろうなぁ……まぁなんて思われても別に良いんだけどさ
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最初は冗談半分で告白するように言ったけど
海で楽しそうな2人を見てると
Aを心から笑顔にできるのは北山先輩しかいないのかもって敗北感しかなくて
大好きなAには笑顔でいて欲しいし
それで幸せになるなら恋も叶って欲しいなって思えてきた
……てか成功したら俺諦めなきゃじゃん
でも簡単には気持ち消えだろうな
俺が北山先輩に変身できたら1番いいんだけど(?)
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つ「……今ので30回。 さぁ、問題。 一体なんの数字でしょうか?」
裕「急に問題なんか出しちゃってどうしたんすか、つぐみ先輩」
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バスの中でぼーっとしてたら
隣に座ってるつぐみ先輩が顔を覗き込んできた
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つ「どうしたんすか、じゃないよ!(笑) どうかしてるのはタマだし」
裕「えっ、俺っ?!」
つ「何その新鮮な反応は!(笑) 30回ってタマが斜め前の席を見た回数! 自分で意味わかるよね?」
裕「……! わ、マジか……。 いつから知ってたんですか?」
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たった今、知ってしまった事実
つぐみ先輩が俺の好きな人を知っていた……
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つ「けっこう前から? てか見てれば分かるから部員だいたい知ってるんじゃない? 多分」
裕「うわっ、なにそれ。 最悪なやつだ……」
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見てれば分かるって俺そんなに分かりやすかったか……?
いまだにAにはバレてないんだけど
いや、正確には信じて貰えなかったんだけど
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つ「まぁ、でもそれだけわかりやすいのにAちゃんは気付いてないってことは確実に足りないよね」
裕「何がっすか?」
つ「好きにさせるアピール! まずは異性として意識して貰わないと! ……ってことで私が協力するっ」
裕「え? つぐみ先輩が協力……?」
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作者名:しょーみつしょ。 | 作成日時:2018年8月12日 18時