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054*° ページ14

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私が知らないだけで

宮田くんが言う"友達"ならこれは全然アリなことなのかもしれない





むしろこうして変に気にしてる方が自意識過剰なんじゃ……?



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A「……も〜、仕方ないなぁ」






宮「やったぁー! こういうのアニメのシーンにあってずっと憧れてたんだぁ♪ じゃあ俺、妄想広げるために目閉じまーす。 あーーん」







目を閉じ、ウキウキした様子で口を開ける宮田くん



疑うことを知らない無垢な姿を見てると

なんだかもう私が夢を叶えてあげよう、なんて変な気持ちになってきた




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スプーンタイプのストローにかき氷をすくって
落とさないようにゆっくり宮田くんの口に近付ける





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パクっ




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宮「……ん!! 普通に美味いっ。 今日の俺、全然キーンと来ないかもしれない」





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A「……え?」




びっくりして思わず声が出てしまったのは

宮田くんが全くキーンと来てない様子だったから……ではなくて





私のあげた、かき氷を食べているのは裕太で

宮田くんが食べてるかき氷は裕太があげたものだったから





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A「……なん、で?」




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宮田くんとの間接キスは嫌がってたって……








私がそう言うと

"しーーっ"って人差し指を口元に立てる裕太は


後ろから片手で宮田くんの目隠しをしていた




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宮「なんでだろう〜、量少なかったからかな。 もうちょい入れていいよ」




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裕太に向けて言ったはずが状況を知らない宮田くんとの会話になってしまっていた





あーーん、とさっきより大きめに口を開いて待ってるから

私はどうすればいいの?と目で視線を送ると




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裕「……("わかった"って言って)」




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どうやら私が言う言葉を口パクで教えてくれるみたいで


その後も言われた指示の通り裕太がかき氷を食べさせては『美味しい?』『どう?』と声をかけた




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……もうね、一口とか関係なくなってるという(笑)




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作者名:しょーみつしょ。 | 作成日時:2018年8月12日 18時

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