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040*°Yuta ページ40

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〜Yuta Side〜




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裕「好きな人って言葉で思い出したけど……北山先輩の好きな人聞いちゃった」





A「つぐみ先輩でしょ?」






裕「……知ってたんだ。 でもキーホルダー、ピンクにしなくて良かったの? 願ったら今は無理でもいつかは叶うかもしれないのに」





A「こんな脇役の私が願っても無駄かなって……。 ……今日、つぐみ先輩のこと好きなんだって知って正直ショックだったけど、」






裕「……ん」






A「ずっと見てるだけだった北山先輩とお話ができたり……今度先輩達も一緒だけどBBQすることになったり。 今はそんな些細な事でも本当に嬉しいの」






裕「そっか……。 恋してるとさ、好きな人にとってはなんともない些細なことでも自分にとってはデカイことで……勝手にすげえ嬉しくなっちゃう気持ちわかる」






A「……裕太……」






裕「その気持ちを消すのだって簡単じゃないよね。 北山先輩のこと、そう簡単にあきらめられないほど好きになっちゃったんでしょ?」





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俺がそう言うと





一瞬固まっちゃったけど


俯いたままコクンと頷いたA




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はぁ……



そっかぁ、そんなに好きなんだ……






心の中でため息をついたつもりが


ふぅ……と小さな吐息となって溢れ出た



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どれくらい間があったのか分からないけど、

まだ顔を上げないAの背中を慰めるみたいにさする



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……本当は、ほんのちょっと期待してた





北山先輩がつぐみ先輩のこと好きって知って

ちょっと諦めようとしないかな、とか



今だって

心のどこかでは頷かないで欲しかったり……




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こんなの……俺すげえ最低じゃん……






……最低ってわかってても





ただ、Aのことが好きなんだ


この気持ちだけじゃダメかな?





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作者名:しょーみつしょ。 | 作成日時:2014年8月4日 9時

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