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その後は
ガラス張りになっているラッコのショーで
ラッコがくるくる回ったり
飼育員さんとボールで遊んだりしているパフォーマンスを4人で見た
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藤ヶ谷先輩と茉美はその間も手を繋いでいて
ラッコに歓声が上がるたび
茉「すごいね〜!」
藤「だなっ笑」
目を合わせて笑いあっていて完全に2人の世界
そういうの仲が良くていいなぁ思う
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隣にいる裕太をチラッと見ると
笑顔でラッコを見ていて
裕「わぁっ、こっち近づいて来たぁ! ラッコさんめっちゃ可愛い〜」
なんてラッコにメロメロな様子だった
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裕太が楽しそうにしてるの見ると
なんだか私も嬉しくなって
もう一度ショーの方に視線を移すと
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裕「ねぇ、A……」
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いきなり腕を掴まれて顔を上げると
さっきまでラッコに夢中だったはずの裕太が
柔らかい表情で私と目を合わせていた
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人が多いせいか顔の距離も近くて
一瞬、ドキッとしてしまう
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そんな小さな鼓動を隠しながら
ん?、とだけ言うと
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裕「このまま2人っきりになっちゃおっか」
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A「えっ? ラッコのショーまだ終わってないよ?」
裕「ん〜、だいたい見れたしいいかな。 それにアレ見てよ」
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裕太の目線の先には
当然だけど、私と裕太より距離が近い藤ヶ谷先輩と茉美の姿
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裕「なんか邪魔しちゃ悪いし。 あとで戻るってことでさ、少し2人にも2人になってもらおうよ」
A「あ、それもそうだね!」
裕「じゃあ決まり〜。 俺がガヤにLINEしとくわ」
A「うん、よろしく」
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進みながら
『ん〜? ……2人にも2人? 2人が2人? あれっ、どっちだ?』
自分で言った言葉にハテナを浮かべながら
気にしている様子の裕太がなんだか可愛かった笑
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作者名:しょーみつしょ。 | 作成日時:2014年8月4日 9時