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016*° ページ16

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裕「何曜日の部活の後、このメンバーで水族館に行くことになったよ」






A「へっ? わ、私も?!」






裕「そう。 あれ、なんか予定あった?」






A「いや、……そういうわけじゃないんだけどね〜……」



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今、廊下に出ているメンバーを見渡してみる







手慣れた手つきで腕を絡めている茉美と藤ヶ谷先輩のカップルと




裕太と……私



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何、このアウェイ感……




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A「なにがどうなってこのメンバーになったの?!」




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全然経緯がわからないのですが!




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裕「ん〜……あの2人、1個差だけど一応先輩後輩のカップルでしょ?」







A「うん……」



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裕「北山先輩とAは2個差だけどそこは似てるじゃん。 だから、二人のデートから参考になるんじゃないかなって思って」






A「あ、なるほど。 そうかもね! 裕太、ちゃんと考えてくれてたんだね……!」






裕「うん、俺天才だわ〜笑」







A「だね笑」



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恋愛授業が始まってまだ1日目だけど




サッカー部のマネージャーになったり、



今も急に日曜日誘われたり




裕太はけっこうマイペースに物事を進めていく




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でも何も考えてなさそうに見えて





ちゃんと考えてくれていた所に





あの時、偶然教室で会ったのが裕太で良かったと思った





それに新しい面を知った気がした



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裕「ゴホッ。 何、ここ……花粉ヤバい。 空気が俺と合ってない」






A「えっ?」






裕「あっ、そこに杉の木があるからか!」




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言われて、廊下にある窓の向こうを見ると大きな杉の木があった





今5月だからちょうど花粉が飛ぶ時期か



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裕「ごめん、A。 あっちの水道でぐちゅぐちゅぺーしてくるから待ってて」




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そう言って突然廊下を走って行った裕太



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ぐちゅぐちゅぺーって笑







そういえば中学の時、インフルエンザが流行った時も




保健委員の裕太が




『手洗いとぐちゅぐちゅぺーはちゃんとやって下さい』なんて言っていた





そういうの、ずっと変わってない所が裕太らしいのかも笑



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作者名:しょーみつしょ。 | 作成日時:2014年8月4日 9時

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