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「……眠い」
『だろうね。一服する？』
「……する」
目をしぱしぱと瞬かせ、不機嫌丸出しの声のままデイヴが唸る。煙草を一本出すと、頷いてデイヴがそれを咥えた。
レオナに視線をやれば、特に気にした様子もなく遠くを見ている。煙草の匂いは大丈夫だろうかと不安になったが、そういや今も俺吸ってるし大丈夫かと思い直す。
デイヴは煙草を咥えたまま、自身のベストやズボンのポケットをばんばんと叩く。恐らくマジカルペンを探しているのだろうが、どうやら見つからなかったようで。
「ん」
と此方に煙草の先を向ける。十数年前から何百回としてきたので、シガレットキスはお手の物だ。デイヴの煙草の先に、俺の煙草の先をくっつける。
アッシュグレーの目を縁取る睫毛が、影を落とす。瞼を彩るアイシャドウが光を反射してきらりと煌めいた。……デイヴってやっぱり美人だよなぁ、と思ったり思わなかったり。勿論、俺も美人だけど。
じっと見てることに気付いたのか、はたまたもう火はついているのに離れない俺を訝しんだのかは知らないが。伏せられていた目が、ゆっくりと上を向いた。
途端に絡まる視線。時間にして0.5秒ほどで、強気な目が細められた。
「そんなに見られると穴が開く」
『良いんじゃない、開いても。そこにピアスつけよ』
「嫌だ。もうピアスは開けない」
ふっ、と笑いながらデイヴが俺から離れる。その言葉に反応すると、べぇと舌を出された。学生時代に開けたいって言ったのはデイヴのくせに。
ピアスという単語にレオナが興味を示す。まぁ、獣人にはピアスはちょっと難しいかもね。耳に神経集まりすぎてるだろうし。
「クルーウェル、ピアス開いてんのか」
「……まぁ、若気の至りみたいなものだ」
「どこだ教えろ。耳はいいから、それ以外」
デイヴはベストとシャツを軽くまくって、お腹を見せる。臍に小さく開いた穴が一つ。所謂臍ピというやつだ。デイヴはここ数年つけていないが、俺はつけているのでめくればある。
それから、とデイヴが舌を出す。これまた真ん中らへんに小さく開いた穴が一つ。教育者という立場上、俺もそっちはもうつけていない。……休日には、たまにつけるけど。
『んじゃ、そろそろ戻る？』
「あぁ。そろそろ学園長が探しに来るかもしれん。……キングスカラーはどうする」
「俺はもう少しサボる。ラギーが探してても絶対言うなよ」
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あいらいん - なんでこれ公式じゃないんだろうって思うくらい好き (2023年4月4日 10時) (
レス) @page43 id: c168593882 (このIDを非表示/違反報告)
硝子ーtengitune.(プロフ) - このラジオに出れるなら私は最近泣いたの所に「プリ〇ュアで泣いた」って言いそう (2021年9月25日 20時) (レス) @page36 id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
チーズ鍋 - 碌無者さん» 完全な手違いですね……。消そうと思っていた方じゃない方を消してしまって……。ありがとうございます(ﾉД`) (2021年9月24日 7時) (レス) @page1 id: 067328da22 (このIDを非表示/違反報告)
碌無者(プロフ) - あんなに書いてらしたのに続編が消えていて……手違いでしょうか？ ご愁傷さまでございます。 (2021年9月24日 1時) (レス) @page50 id: 0a4b7a6801 (このIDを非表示/違反報告)
？？？ - 了解です！頑張ってください (2021年9月23日 22時) (レス) id: ae4d7ce9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2021年9月6日 22時
