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V.S
緑色の液体に髭を入れると、ぼふんっという音と軽い爆発。思わず閉じてしまった目を開ければ、緑色だった液体は透明な液体へと姿を変えていた。
ここまで綺麗な色になるのは珍しい。隣のケイトが「キレー」と呟いた。他の皆も、ぽかんと口を開けている。それ程までに綺麗な反応だった。
『さっきの髭を入れるまでの段階で緑……あー、エメラルド-グリーンの色になってなかったら、この実験室全壊するくらいの爆発が起きるから、本当に真似しないでね』
「そんな危ない実験をお前は計量もせずにやったのか？やべぇな」
『レオナ、俺が失敗すると思ってんの？ふざけんな、後で耳触ってやる』
「意味わかんねぇ脅し文句止めろ。……で？さっきまでの毒は、どういう風にレベルアップしたんだ？」
ルイス先生と意外と仲が良かったらしいレオナが、思わずといった感じで呟く。……確かに、少しでも量が間違っていたら大変だったものね。
そんなレオナをじっと見て、ふんとルイス先生が鼻を鳴らす。自分の手に、自信と誇りを持っていることが伝わってきた。絶対に失敗しないという自信と、今までずっと成功してきたことへの誇り。
レオナが釜を覗き込んで、すんすんと匂いを嗅ぐ。それからルイス先生を見て、首を傾げた。
『え、んーと。まず無色になったっしょ？それから、無味無臭。後、口に入れた量によって効果が出るまでの時間が変わる』
「どんな風に？」
『一滴なら数分後。二滴なら数十分後。三滴なら数時間、四滴なら数十時間。……そうそう、量が少なくても効果が出るのも変わったとこ』
「てか、数十時間後とか。……何が原因か特定出来なくなるやつじゃん、怖」
ぼそ、と浮かんでいたタブレットから声が聞こえる。ぐるんとルイス先生がそちらを向いた。タブレットから「ひぇっ」と情けない声が聞こえる。
でも、確かにそうね。今回のは痺れ薬だから、命に関わることはないけれど。もしこれが、本当に命を落とせる毒だったら？数十時間前に食べたものなんて、不審に思うかしら。
『そ、イデアのいう通り。色々試してこれを作った俺らが言えることじゃないけど、本当に怖い薬だから。……悪用しないでね、ほんと。俺らが凄い怒られる』
「最後の言葉で台無しです先生」
トレイが苦笑しながらルイス先生に突っ込む。ぺろりと舌を出して、ルイス先生はそっぽを向いた。
その仕草がなんだか子どもっぽくて、アタシは思わず笑ってしまった。
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あいらいん - なんでこれ公式じゃないんだろうって思うくらい好き (2023年4月4日 10時) (
レス) @page43 id: c168593882 (このIDを非表示/違反報告)
硝子ーtengitune.(プロフ) - このラジオに出れるなら私は最近泣いたの所に「プリ〇ュアで泣いた」って言いそう (2021年9月25日 20時) (レス) @page36 id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
チーズ鍋 - 碌無者さん» 完全な手違いですね……。消そうと思っていた方じゃない方を消してしまって……。ありがとうございます(ﾉД`) (2021年9月24日 7時) (レス) @page1 id: 067328da22 (このIDを非表示/違反報告)
碌無者(プロフ) - あんなに書いてらしたのに続編が消えていて……手違いでしょうか？ ご愁傷さまでございます。 (2021年9月24日 1時) (レス) @page50 id: 0a4b7a6801 (このIDを非表示/違反報告)
？？？ - 了解です！頑張ってください (2021年9月23日 22時) (レス) id: ae4d7ce9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2021年9月6日 22時
