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そう首を傾げると、ヴィルは目を輝かせた。俺の読みは当たってたっぽい。
3年C組のクラスに行くたびに感じていた視線は、やっぱりヴィルのものらしい。ポムフィオーレの現寮長だし、そうかなとは思っていたけど。
何が聞きたいんだろうと、考えを巡らせる。寮生のまとめ方、なんかでは無いだろうし。寮長としての心得とかでも無いだろう。……となると、やっぱり毒とか調合の類だろうか。
そう当たりをつけ、ヴィルにもう一度『何が聞きたい？』と問い直す。ヴィルは少し言葉に詰まりながらも、俺に教えてくれた。
「……あの、ルイス先生が毒を作っているところを、見せて欲しい、のよ……」
ダメ、かしら？とヴィルが俺を見上げる。流石俳優とでも言うべきか、その上目遣いは完璧だった。
と言うか、別に断る理由がないので頷く。寧ろ俺の技術とかを後輩に伝えられるチャンスでは。
さてそうと決まれば早速。さっきまで使っていた大釜を少し退け、それより一回りほど小さな釜を召喚する。さっきまで寝転んでいたレオナとトレイも、なんだなんだと言うように釜の近くに集まってきた。
『……んー、なんの毒が良いかな。……レオナ、そこの赤の小瓶取って。トレイはそっちの緑のやつ。……じゃあヴィル、問題。今二人が取ってきた材料に、何と何を混ぜ合わせれば何の薬になる？……その材料、取ってきて』
「……分かったわ」
ヴィルは二人が取ってきた材料を数秒ほど見つめ、動き出す。てきぱきと実験室内を動いて、一分ほどで戻ってきた。その手には、俺が望んだ二つの材料。
流石、ポムフィオーレの寮長。なんだか誇らしい気分になって、思わず笑う。
ヴィルが歩き回っていたことで、他の生徒たちも俺たちが何かをしようとしているのに気づいたようだった。まぁ、デイヴが止めに来ないので大丈夫だろう。
『正解。……じゃあ、この毒は？』
「痺れ薬ね。出来るのは液体状のもので、飲んだ後数時間で効果が出てくるタイプ。味はしないけど匂いはするタイプだから、匂いがキツイものに入れると良い。後、色は緑色だけれど飲み物に入れると目立たない」
でしょう？とヴィルが笑う。エクセレント、大正解。
パチパチと拍手をすれば、ヴィルは嬉しそうに微笑む。髪はセットが崩れるだろうと、俺はヴィルの肩を叩いた。
『そう、この材料だとそこまでが限界。ただ、この材料に一つだけ違うものを混ぜれば、もっと強い毒に変化する』
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あいらいん - なんでこれ公式じゃないんだろうって思うくらい好き (2023年4月4日 10時) (
レス) @page43 id: c168593882 (このIDを非表示/違反報告)
硝子ーtengitune.(プロフ) - このラジオに出れるなら私は最近泣いたの所に「プリ〇ュアで泣いた」って言いそう (2021年9月25日 20時) (レス) @page36 id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
チーズ鍋 - 碌無者さん» 完全な手違いですね……。消そうと思っていた方じゃない方を消してしまって……。ありがとうございます(ﾉД`) (2021年9月24日 7時) (レス) @page1 id: 067328da22 (このIDを非表示/違反報告)
碌無者(プロフ) - あんなに書いてらしたのに続編が消えていて……手違いでしょうか？ ご愁傷さまでございます。 (2021年9月24日 1時) (レス) @page50 id: 0a4b7a6801 (このIDを非表示/違反報告)
？？？ - 了解です！頑張ってください (2021年9月23日 22時) (レス) id: ae4d7ce9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チーズ鍋 | 作成日時：2021年9月6日 22時
