朝日って何であんなに目にしみるの？ ページ3
明け方、別称彼は誰時(かはたれとき)。
世界は変われども沈んだ日は再び昇る。
地平線から顔を出そうとしている太陽を眺めると、ここが異世界であるという実感が薄れてしまう。
しかしここは異世界。嘆いているわけではないが私が居た世界とは異なる世界だ。
夜の涼しさがまだ残っており少し体が震える。
上着を着ておくべきだったと後悔するが着るのも面倒なので我慢することにした。
静けさと寂しさに満ちた道を一人で歩くのは心許ないが歩みを止めない。
時折、忘れ物はしていないか不安になるが、出る直前何度も確認した。大丈夫なはずだ。
早くこの国から離れなければ。
背中の荷物が重いため走ることはできないが、焦りは禁物だ。
慌てず落ち着いて、何があっても冷静に対処することが重要になる。
…そう意気込んでいた時間も少なからずありました。
不意に、誰かに肩を叩かれた。
振り向くが誰もいない。
再び進行方向へ顔を向けると、男が一人いた。
フードを目深に被ったゾムさんだった。
懐かしいなあ、リプティンの宿でこんなことあったけなあ。
あの時は確か、氷を差し出したんだっけ。
今回は何を差し出せば見逃してくれるのかなあ。
ゾムさんは現実逃避からまだ戻ってこない私の首根っこを掴み上げ、そのまま肩に担ぎだした。
突然のことに対応ができず、潰れた蛙のような声を上げ、腹にかかる圧に耐える。
「逃げたらあかんて！悪いようにはせんから戻ってや！」
私を捕まえてホッとしたゾムさんと、捕まって焦る私。
ゾムさんの言う通り悪いようにはされない。
美味しいご飯が出され綺麗なドレスと美人なメイドさんに囲まれて、好待遇だろう。
しかし、自由がないのだ。
グルさんからプロポーズを受けて一週間、私は大切に、過保護ともいえるぐらい甘やかされていた。
最高の生活といえる。
…自由に外出さえできれば。
外出したいといえば許可は出してくれる、しかし一人で出歩くことができないのだ。
最低でも二人は護衛につき私の周りを固める。
そもそも外出に許可がいること自体がおかしいことなのだ。
睡眠不足のせいか些細なことでイライラしてしまう。
【番外編】よっしゃ滑り込みハロウィン間に合った！え！？アウト！？→←とりあえず自己紹介を
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チェックチェック(プロフ) - 月煌さん» 大変長らくお待たせして申し訳ないです！しばらく書くより読むほうが楽しい症候群に陥ってました。今せっせと書いてます！失踪はしません！続きを待っていてくれてありがとうございます！ (2021年9月18日 23時) (
レス) id: c682777e28 (このIDを非表示/違反報告)
月煌(プロフ) - 完結してしまったんですか？続きをお待ちしております (2021年9月3日 22時) (レス) id: 4b0bca510c (このIDを非表示/違反報告)
チェックチェック(プロフ) - 鮭さん» 応援ありがとうございます！続きが楽しみと言っていただけて嬉しいです！ (2020年10月27日 21時) (レス) id: c682777e28 (このIDを非表示/違反報告)
鮭 - 続編おめでとうございます！！！続きがすごく楽しみです！！応援してます！！ (2020年10月25日 23時) (レス) id: c29d72685c (このIDを非表示/違反報告)
チェックチェック(プロフ) - あんりさん» 好きって言ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます。気ままに頑張ります。 (2020年10月21日 6時) (レス) id: c682777e28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チェックチェック | 作成日時：2020年10月20日 5時
