その彼氏、溺愛につき！【青】

なーくんはこう見えて社長2 ページ6

むにーっ、となーくんが私のほっぺを伸ばして遊び始める。


「顔も赤いし相当嬉しいんだねぇー」


「もりさんも、嬉しいよ」


微笑む貴方は親か何かですか？


「···ほっぺ伸ばすのやめて下さい」


「えぇー？やだよぉ。柔らかいし可愛いもん」


え、何ですか。貴方の方が可愛いですけど。きゅん。
なのに社長というギャップ···


「ころちゃんにバレると面倒だし、やめとこ〜」


そうは言いつつ私のほっぺは、お餅状態。


「やめる気ないでひゅね!?」


あ、噛んだ。


「可愛いなぁ。永遠としてられる···」


すると急に「思い出した！」となーくんが勢いよく手を叩く。


「ジェルくんとさとちゃんが『折紙ってなんか、抱きしめたくなる香りと体型してるよなぁ』とかなんとか言ってたから、気をつけなね!?ね!?」


圧がすごくて、なーくんはお母さんだという確証を持てた。


「なーくんは食べて寝て下さい。細すぎて今にも折れますよ？」


私は本気で言ったつもりだけど、なーくんは冗談と受け取ったらしく···


「んふふ、ありがとう。じゃオレは仕事戻るから〜。折紙ちゃん好きな時に帰っていいよ」


バイバーイって可愛く手を振りながら行ってしまった。


その背中を見つめながら
「細い、細すぎる···」
と呟く私でした。




(なーくんなんか折紙に執着してない？byころん)

(そんなことないよ〜。妹みたいだなぁ、ってbyななもり)

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