その彼氏、溺愛につき！【青】

王様ゲーム　終 ページ21

ころんくんside


「なに、僕以外の男とキスしてるわけ？」


棒立ちしてる折紙の手首を掴んで、そのまま壁に押し付けた。
目に涙浮かべたまま下唇噛んで黙る折紙には、そそられる要素しかない。


「なんで抵抗しなかったの？」


「···」


「黙ってちゃ分かんないよ？」


本当は、このまま襲いたいけど傷つけたくないから、なるべく折紙に優しく話しかける。


「怒んないからさ。言ってごらん？」


俯いたまま彼女は僕の手を握って、しゃがみこんだ。


「ごめっ、なさい···」


「ころんくんっのこと、す、好きだからあっ、別れたくないよっ！」


珍しく感情を露にして泣きじゃくる折紙は焦りすぎて、勝手に別れ話に発展させている。


「勘違いしないの。僕がいつ別れるって言った？折紙と別れたら僕だって耐えらんないの」


落ち着かせようと優しく抱きしめようとする。


「ころんくっ···！」


彼女は勢いよく胸に飛び込んできた。


「ごめんなさいっ、ごめんなさい···」


別れたくないよ〜！と泣き叫ぶ折紙の背中をひたすら擦る。


「僕はここにいるからね。ずっと一緒にいるからね。口だけじゃ信じてくれないかもだけどいつか行動で、示すからね」


ひっくひっく、としゃっくりする折紙は驚いたようにこっちを見つめる。


「だから待っててね。後悔させないからさ」


また折紙の目から大量の涙がぶわあっ、と溢れだすのを見て慌てて涙を拭う。


「うれしいな···」


えへへっ、とはにかむ折紙にキスを落とす。


折紙は目をまん丸にさせて、瞬きを繰り返す。


まだプロポーズは早いかな。


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やっと王様ゲーム編、終わりです···！

シリアスになりすぎたので今度はわちゃわちゃした感じの王様ゲームの話にしようかな。

次からは夢主ちゃんとメンバーとの絡みです！

るぅとくんとジェルくんの話をやったら、いちゃいちゃさせます！

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