タイトル43 ページ43
side ないこ
ほ「初兎ちゃん…。」
俯いたままほとけっちが呼び掛けた。
ほ「なんで初兎ちゃん…僕になんにも
教えてくれなかったの？
どうして…聞いても秘密にしてたの？」
ほとけっちの目から次々と離れていく
雫たちは、頬や顎を伝い、テーブルに
落とされていた。
雫ひとつひとつが、空に浮かぶ三日月を悠々と映している。
初兎ちゃんは、少し視線を逸らした。
し「なんでって、それ…は……。」
ほ「初兎ちゃんにとって、僕ってさ
そんな…頼りない？」
し「違っ………！」
ドンｯ
テーブルに手を着いて立ち上がり、兎の
ように赤い目で、初兎ちゃんを睨んだ。
勢いよく立ち上がった反動で、右目から
溢れた雫が芝生に飛び散った。
ほ「違くないし、間違ってないでしょ？
教えてくれなかったのは事実なんだし、
頼りないのも事実なんでしょ…？
僕、なんっにもおかしなことなんて、
言ってないよっ……！
……内心ずっと…、僕のことそうやって
馬鹿に…してたんでしょ…？」
言い終わるとほとけっちはしゃがみ
ゴシゴシと目元を擦った。
し「…ごめん、…言いだせなくって……。」
初兎ちゃんも瞳を潤ませながら言葉を
紡いでいく。
し「でもね、いむくん。
信用無い…って訳じゃないよ？
馬鹿にしたことなんて一回もない。
大切だから…傷つけたくなくって
大切だから…心配かけたくなかった…。
だから言い出せなかった。
それだけだよ？
不安にさせて…、ほんとごめんな…？」
ほとけっちの左頬を輝く一筋の光が
通った。
ゆっくりほとけっちが目線を上げると
初兎ちゃんと目がバチｯと合った。
すると初兎ちゃんは、両手を広げ優しく
微笑んだ。
数秒後…
ほ「初兎ちゃんのばかぁぁ〜〜〜！！」
といいながら、思いっ切り抱きつき、
押し倒し、わんわん泣き出した。
初兎ちゃんは、背中をぽんぽんしながら
「心配かけてごめんな〜。」
と寝転んだまま慰めていた。
俺…なんかめっちゃ空気………。
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くしねこ - ハッピーが良いけどbadも見てみたい(欲張り) (2021年12月27日 10時) (
レス) @page50 id: 2e080bc904 (このIDを非表示/違反報告)
ないふぁみ - ハッピーエンドがいいなぁ！ (2021年12月26日 22時) (レス) @page50 id: 4e5811bed6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - ハッピーエンドになってほしいな！！！（必死） (2021年12月26日 17時) (レス) @page50 id: 90a5056ec4 (このIDを非表示/違反報告)
凜音 - 初コメ失礼します！いつも楽しく見させてもらっています！私宮城のライブ参戦します！楽しみすぎて死にそうです (2021年12月20日 0時) (レス) @page46 id: 10ad1b36d0 (このIDを非表示/違反報告)
くしねこ - いつも拝見させて頂いてます! 6.5cm好きですwwww (2021年11月19日 17時) (レス) id: 2e080bc904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃそ | 作成日時：2021年10月2日 23時
