いれいすと人狼ゲーム

タイトル41 ページ41

side ないこ


「え…………。」



ほとけっちに言い返されると思って
なかったため、思わず声が裏返った。



でも、初兎ちゃんと約束したから…。

俺は嘘をつく……。



「あははっ…！


ほとけっち、…何言ってんの？

ほんとに…本当にそれだけだよ？」



ほとけっちは少し唸ったあと、眉間に
皺を寄せ喋った。



ほ「う〜ん…。僕、何も知らないし、
わかんないんだけど…。


だけど今日、いつもの初兎ちゃんと違う
ところがたくさんあったから…。」



そう言うと、ほとけっちは指を折り
ながら数えていった。


○ラーメン食べて帰ってきたとき
目元がちょっと赤かったこと

○人狼ゲームの説明されてるとき
ずっと下を見てたこと

○庭の掃除で腕捲くりしたとき
謎の白い布が見えたこと

○左腕何かあったの？って聞いても
なんも？ってはぐらかされたこと

○食事中、静かすぎたこと

○作業着を洗っているとき
ため息が多かったこと……。



ほとけっちは眈々とあげていった。



ほ「普段、一緒にいること多いからさ、
なんかあった時、初兎ちゃんって僕に
言いづらいのかなって…。」



リアル人狼ゲームだと初兎ちゃんが先に
知ってしまった時、ほとけっちは
守られいるんだと思ってた。



けど、それは違ってたんだ。


2人は対等なんだ。


守る守られる、上司部下、先輩後輩…

そういうことじゃないんだ。



ほ「相棒としてね…初兎ちゃんのこと

誰より知ってたい…って思うし
誰より傍にいたい…って思うの…。



ないちゃん、…お願いっ………。


僕が聞いたところでね、なんっっにも
どうせできないんだろうし、力になんて
なれっこなれないんだろうけど…


僕に…僕に話を聞かせてください……！！」




ごめん…初兎ちゃん……。


やっぱ俺、あの約束破るわ………。

タイトル42→←タイトル40

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す