タイトル26 ページ26
side ないこ
初兎さんが再び顔を上げると、今度は苦しそうな表情を浮かべていた。
そして、何かを決意した表情でもう一度岩本さんを見た。
し「あと、これ、ないこくんから聞いた話なんですけど…
僕たちは人狼ゲームをするためにここに呼ばれたんですよね？」
すごく、尖った声だった。
初兎さんが下から岩本さんを睨む。
岩「そうです」
そう言うと、岩本さんは机の前に立ち、引き出しを開けた。
中に入っていた銃とナイフを見て
｢ぇ…｣
と隣から乾いた声が聞こえた。
岩「皆様にはここで、人狼ゲームをしていただきます。」
し「は…はぁ？
いきなり何言ってるんですか！
そもそもそのナイフとか、ニセm……」
岩「どうぞ」
初兎さんが｢偽物だ｣と言い出すのを知っていたかのように、岩本さんは初兎さんの首元にナイフを出した。
初兎さんは恐る恐る右手で受け取ると左腕の服を捲り、前腕にナイフのエッジ部分を触れさせると……
ゆっくりと引いた。
初兎さんの腕に綺麗な紅色の線が浮き上がった。
しばらくすると、ぷっくりと立体的になり、腕を伝ってぼたりとひとつのシミを床に作った。
前腕から流れ出ていく"それ"を見ながら初兎さんはぽつりと呟いた。
し「あぁ…。
これ、本当に…ホンモノ…なんですね……」
少し震えていて、今にも消えてしまいそうな声だった…。
でもどこか最初から分かっていたような感じだった。
岩「その通りです。
…用件は、以上でしょうか？
では、私はこれで失礼します」
と言うと、岩本さんは部屋から出ていってしまった。
部屋には、初兎さんと俺だけが取り残されてしまった。
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くしねこ - ハッピーが良いけどbadも見てみたい(欲張り) (2021年12月27日 10時) (
レス) @page50 id: 2e080bc904 (このIDを非表示/違反報告)
ないふぁみ - ハッピーエンドがいいなぁ！ (2021年12月26日 22時) (レス) @page50 id: 4e5811bed6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - ハッピーエンドになってほしいな！！！（必死） (2021年12月26日 17時) (レス) @page50 id: 90a5056ec4 (このIDを非表示/違反報告)
凜音 - 初コメ失礼します！いつも楽しく見させてもらっています！私宮城のライブ参戦します！楽しみすぎて死にそうです (2021年12月20日 0時) (レス) @page46 id: 10ad1b36d0 (このIDを非表示/違反報告)
くしねこ - いつも拝見させて頂いてます! 6.5cm好きですwwww (2021年11月19日 17時) (レス) id: 2e080bc904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃそ | 作成日時：2021年10月2日 23時
