いれいすと人狼ゲーム

タイトル19 ページ19

side ないこ


どうも…、ないこです……。



現在、成人男性にバックハグをされ、ペンギンの親子のようによちよちと歩いています…。



ドウイウコトデショウカ…。


…マジで恥ずかしくて泣ける……。



されるがままに歩き続け、何とか紅葉色の髪の青年の前に着いた。



彼の前に着くとifさんは、腕の力を緩めたので、俺は急いで逃げた。


俺たちの様子を見ていた彼は、すごく笑っていたが、気にしない…。



紅「wwあのっw、お疲れ様ですww。

よろしければお席どうぞw」



と俺たちに席を勧めると立ち上がりキッチンの方へ行った。


所々笑っていたのは気にしないことにする…。


とりあえず俺は、少年が座っていた前の席に腰掛ける。


とifさんは、俺の上に座った。



(…え、なにこいつ……。

しかも、めっっちゃ俺のこと見てくんじゃん………)



とてつもなく気になるifさんのことは無視して、歩いていった青年の方を見続ける。



すると突然、むにっとほっぺたをつままれた。


…誰につままれたかは判りたくなくても分かってしまう。


だって、犯人が目の前にいるから…。



「あの〜ifさん？」



if「ん〜どしたのぉ〜？」


「え…？

あの、どうかしたんですか？」



俺の気を引いたことに満足したのか、｢んふふ〜｣と笑いながら、足をぶらぶらさせるだけで何も答えない。



(こいつ、めっっっっっちゃめんどくさいかまちょな彼女じゃん……)



俺の上に座り続ける男に呆れていると、再びifさんはくるりとこっちを向いて話しかけてきた。



if「ねぇねぇ、俺のこと"ifさん"じゃなくって"まろ"って呼んでくんない？」


「まろ…？

あぁ、わかった」



本当になんなんですかこの人。

タイトル20→←タイトル18

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す