天使は王子に恋をした

December ページ21

───イヴ───

晴れて、恋人同士となったわたし達。

遥ちゃんに報告したら｢やっとかー｣って言ってた

遥ちゃん曰く、両片想いの時間が長くて前から恋人みたいだったらしいね

それを柳田さん、改め、将洋に言ったら驚いてた

お互い自覚なしに恋人みたいなことしてたみたい

そして今日はクリスマスイブなので2人でまったり過ごしてます



柳田｢A？聞いてる？｣


『へ？

ごめん！どうした？』


柳田｢ご飯冷めちゃうって｣


『あ！

えへへ、美味しいうちに食べなきゃね』


柳田｢何か考え事？｣


『んー、考え事っていうより思い出に浸ってたみたいな』


柳田｢どんな思い出？

Aの恥ずかしい過去とか？｣


『クリスマスにそんな過去思い出さないよ！』


柳田｢ちなみにどんな恥ずかしい過去があるの？｣


『旅行先で買ってもらったテレビ石をその場で落として使い物にならなくするとか･･･』


柳田｢なにそれー

めっちゃ残念な思い出だな｣


『いやー、バレて怒られることが怖かったなー』


柳田｢そりゃ、怒られるよね｣


────────────

23:59

『もう今日が終わっちゃうね』


柳田｢じゃあ、もう一本飲んじゃおうかなー｣


『なぜに･･･』


柳田｢飲みながらイヴを終える、みたいな｣


『なんじゃそりゃ

でも、私も飲んじゃおー』


0:00

柳田｢かんぱーい｣


『かんぱーい！！』


『知ってます？一応１ヶ月記念ですよ？』


柳田｢知ってますとも｣


『いつもお世話になっております』

柳田｢こちらこそ｣

･･･

『ふふふっ』


柳田｢なんか照れるなー｣

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