乱闘に混ざって�� ページ33
『遊木真』
転校生ちゃんに校内を案内している途中。
いつも賑わっている食堂がやたらと閑静で、反対に広場の方はやけに騒がしい。
騒がしい方に向かうと、同学年の大神くんがステージ上でパフォーマンスを披露していた。
痺れるようなギターの音色に、噛み付くみたいに乱暴な歌声。
それでも何故か人の心を惹きつけるその姿に、思わず見惚れる。
『すごい……！』
「おおっ！ ガーミーさんっ！ ガーミーさんっ！」
目の前にいる明星くんが大神くんにコールをする。
彼は明星くんを睨みつつ、ギターを掻き鳴らした。
そうすると、前から「大変大変大変ッスよ〜！」と司会の南雲くんが飛び出してくる。
話を聞いたら、大神くんの対戦相手である『鬼龍紅郎』先輩がいないらしい。
それに明星くんが「ああ！」と声をあげた。
「鬼龍先輩なら、さっき見かけたよ〜？ 食堂でね！ 普通に食券買って、ナポリタンとか食べてたけど？」
「何でッスか!? どうして普通にランチタイムに入ってるッスか〜、これから出番なんスよ！ 自由すぎるッスよ大将、まじパねぇ〜ッス！」
慌て始めた南雲くんに、明星くんは苦笑い。
その時、「何やってんだよ鉄虎〜？」と軽やかな声が聞こえてきた。
「え、え!? A!?」
「やっほー、困りごとなら力貸してやろーか？ ほら、とっ友達……だし！」
「ええ!? いやでもAに荒事はさせられねぇ〜ッスよ！ ひなたくんに怒られるッス！」
「何だよ喧嘩か。んなら、時間稼ぎくらいはしてやっから！ まあ見てろって〜！」
その子は、プロデュース科の女の子『清海A』ちゃんだった。
さっきとは打って変わって楽しそうな様子の彼女は、空を舞うように飛び跳ねてステージ上に登る。
「あぁ？ 誰だテメ〜。俺様は『鬼龍紅郎』を出せっつったんだよ、お呼びじゃね〜ぞチビ。」
「チビとは失礼だな〜先輩。これくらいのほうが可愛げあるだろ？」
Aちゃんは、やれやれと肩をすくめて大神くんを見る。
それを挑発されたと受け取ったのか、大神くんは不機嫌そうに舌打ちした。
「遊びに来たなら早く帰ってねんねしてろガキ。こっちはそんな暇ね〜んだからよ。」
「ガキ、か。そうだな、まだ私はガキだから、年上のおにーさんに甘えとかねえと勿体ねえよなぁ……ちゃあんと全身で受け止めてくれよ？ せーんぱいっ♪」
その瞬間、Aちゃんの姿が消えた。
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一織(プロフ) - 生しょうがさん» 返信ありがとうございます！！ぜひぜひこれからも応援させてください…！！ (2022年8月13日 23時) (
レス) id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - ♡ろぉる♡さん» コメントありがとうございます！一番だなんて…！嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年8月13日 18時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
♡ろぉる♡ - すごい好みの作品です！今までで一番好きです！更新頑張ってください！ (2022年8月13日 17時) (レス) @page26 id: fb36bde41e (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - 一織さん» ありがとうございます！良ければこれからも応援してくださると嬉しいです！ (2022年8月13日 11時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
一織(プロフ) - 初コメ失礼します、すごく好みな作品にやっと出会えました！ありがとうございます！ (2022年8月11日 23時) (レス) @page13 id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年8月11日 14時
