革命へのワンステップ�� ページ30
『清海A』
『二年A組ってここ、だよな。』
私は今、二年の先輩に会いにその教室に来ている。
正直ノックする勇気はない。
『けど……うん！ まずは挨拶、挨拶……』
そう唱えていると、ガラッと目の前の扉が開く。
びくっと固まって扉の先を見ると、キラキラなオーラを放つ人が顔を覗き込んできた。
「ん〜？ 女の子？」
『あ……っと、実は、』
「明星、まずその子から顔を離せ。それだと萎縮して話せないだろう。」
「えー、今話出そうとしてたよ？ ホッケ〜が止めたんじゃん！」
むうっと頬を膨らませながらも私から顔を離す。
周りを見渡し、彼の後ろに女子がいるのを見つけた。
『あの！ 私、一年の清海Aです。同じプロデュース科の先輩に挨拶に来たんですけど。』
「あー！ 転校生のお客さんかあ！ はいっどうぞ〜！」
『明星』と呼ばれたその男は、後ろにいた女子生徒を私の目の前に突き出す。
女子生徒は突然のことで慌てながらも、目を合わせてくれた。
『お初にお目にかかります、清海Aです。以後お見知り置きを。』
「え……私は『風野あんず』です……よろしくね。」
『あんず先輩。よろしくお願いします。』
母さんについて行くと、年上の人と関わる機会が多くて、「ついて行くならきちんと礼儀正しくしなさい。」って母さんに叩きこまれた。
最近はあんまりやってないから忘れかけてたけど、身に染みついたことはすぐ思い出せる。
「あはは！ 一年生の『プロデューサー』も面白いね！」
「な、何か変わってる子だけどね〜……」
「ふむ、俺らも挨拶しておこう。いいか、一年生。」
『……はあ。まあどーぞ。』
名前言ったからちゃんと名前で呼んで欲しいんだけど……
ってこれ凛月先輩も言ってたわ。こんな気持ちだったんだ。
「俺の名前は『氷鷹北斗』だ。この二人ともう一人、B組の生徒と一緒に『Trickstar』というユニットを組んでいる。」
「はいはーい！ 俺は『明星スバル』！ よろしくな〜きよみん！」
「ぼっ僕は『遊木真』です！ これからよろしくね……！」
『氷鷹先輩、明星先輩、遊木先輩……はい、よろしくお願いします』
綺麗に三十度くらいの礼をして『それでは』と去ろうとするも、がしっと誰かに手首を掴まれた。
振り向いたところには明星先輩。
「もー！ 転校生のことも名前で呼んでるんだから、俺らのこともそう呼んでよ☆」
……まじで言ってる？
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一織(プロフ) - 生しょうがさん» 返信ありがとうございます！！ぜひぜひこれからも応援させてください…！！ (2022年8月13日 23時) (
レス) id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - ♡ろぉる♡さん» コメントありがとうございます！一番だなんて…！嬉しいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年8月13日 18時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
♡ろぉる♡ - すごい好みの作品です！今までで一番好きです！更新頑張ってください！ (2022年8月13日 17時) (レス) @page26 id: fb36bde41e (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが - 一織さん» ありがとうございます！良ければこれからも応援してくださると嬉しいです！ (2022年8月13日 11時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
一織(プロフ) - 初コメ失礼します、すごく好みな作品にやっと出会えました！ありがとうございます！ (2022年8月11日 23時) (レス) @page13 id: a117ee3fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年8月11日 14時
