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*ymmt*
「んー……Aちゃんがやりたいなら良いよ」
照れ隠しか頬を掻きながらはにかむ彼、女子のそれに勝るとも劣らずの破壊力。
それならばとプレーン部分を咥えて、ゲームスタートを待つ。
しかし中々始まらない、ふと見やれば顔を赤らめる彼の姿が。
「……なんか、思ってたより恥ずかしいものなんだね」なんて、たまったもんじゃないです。
*ko*
「え、ポッ、ええっ待っ、待っ!?」
リアクション王の名に恥じぬ満点の応答、手中のマグカップに注がれた珈琲が彼を襲う。
慌てふためくその姿は“滑稽”以外にしっくりくる言葉が見つからない。
で、どうするんだと問いかければ強い否定が返ってくる__が、その後に不安げに揺らぐ声。
「……ちょっと、心の準備の、時間を、下さい」なんて、何日でも待つに決まってるじゃないですか。
*mzkm*
「……へぇ」
軽蔑、呆れ、戸惑い、あらゆる感情が入り交じった歪んだ顔と冷ややかな視線。
失敗に終わったか、なんて考えた矢先、赤の紙箱を奪われてポッキーを口に詰められる。
「今日だけじゃなくても、お願いしてくれればやってあげるのに」なんて、僅かに黒さの混じった含み笑い。
人を翻弄させるのが上手いこと上手いこと、プリンスなんてくそ食らえ。
*trsk*
「ポッキーよりプリッツの方が良いなぁ……」
派党の合わない者同士だったようで、気まずい沈黙が訪れる。
互いに静かに火花を散らしては「どっちも使おうか」と停戦条約。
「あ、チョコ溶けるっ。やっぱりポッキーよりプリッツっ……!」なんて言われたら若干ムカつくけど抑えて抑えて。
計四回ほど行った後に食べ比べパーティー、因みにどっちも美味しかったです。
*tmr*
「お、やる?じゃあA先に咥えて」
オフィスチェアーから立ち上がり、満面の笑みで乗ってくれる彼。
やけに近いな……と違和感を抱きつつ準備完了、しかし肝心の彼は口を少し開いた状態で静止。
「どうしたんですか」と言おうとした瞬間、咥えていなかったチョコ部分がボキリと折られて代わりに近づく彼の顔、後柔らかな感触。
「チョコより甘いの、ご馳走さまでした」と颯爽と去るその後ろ姿に、「バカ」という称賛を送ってみました。
水浅葱の遊戯_kwmr→←quadruple one _all
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やまうみ。 - 山さん» ありがとうございます!許可とらなくても良いんですか...?やっちゃいますよ...?山様も、僕の作品で書きたいものがあればどうぞどうぞ(無いと思うけど) 注意書しておきます、ありがとうございます!これからも続く限りずっと応援と尊敬と敬愛を忘れません! (2019年10月22日 10時) (レス) id: e8e6962fde (このIDを非表示/違反報告)
山(プロフ) - やまうみ。さん» 全然大丈夫ですよ、寧ろ許可なんて貰わなくてもどんどんインスパイアして貰えば…… 注意して欲しいこと……は、そうですね。万が一読者様に『パクりなんですか?』と聞かれたら事情説明がややこしそうな気も……その作品の中で注意書きは書いた方がいいですかね? (2019年10月22日 9時) (レス) id: c5ddeb2343 (このIDを非表示/違反報告)
山(プロフ) - echoeighter8さん» 了解しました!他の作品も急ぎ足で書きますのでお楽しみに…… (2019年10月22日 9時) (レス) id: c5ddeb2343 (このIDを非表示/違反報告)
やまうみ。 - 「時間制限賃貸彼氏」という作品をお相手と所々を改変して書かせていただいてもよろしいでしょうか。いや、ダメだったら全然断っても良いんです!この間のは拒否権がない感じになってしまったので。良いかダメか、注意してほしいことなど教えてください! (2019年10月22日 8時) (レス) id: e8e6962fde (このIDを非表示/違反報告)
echoeighter8(プロフ) - 山さん» 続編書いていただけるなら全然待ちます! (2019年10月21日 13時) (レス) id: a38f594748 (このIDを非表示/違反報告)
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