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此処は「箱庭」私だけの園 ページ6

「大荷物ね···大変だったでしょう」



「こっちの黒いバッグにはAの撮影機材が入ってます。持っていけなかっただろうから困ってるんじゃないかって···。こっちはAへの差し入れで、こっちの紙袋はお義母さん達に」



「いつもありがとう。でも気を使わなくていいんだからね」



「いえ···Aのご両親ですから。僕にとってもそうですし」



そう言って笑うマサイ



「じゃあこれで···。あの、迷惑でなければ毎日Aに届け物をしたいんですが···駄目ですか?会えなくても···近くに居たくて」



伏し目がちに話すマサイ



「そんな事してたらマサイくんが倒れるわよ。自分の仕事もあるんだし···それに眠れてる?ご飯は?」



顔色の悪いマサイを義母は心配そうに見つめる



「大丈夫です。仕事は調整してもらうので。昨日は少し眠れましたしご飯は適当に食べますよ」



「マサイくんがそれでいいなら。私からもAから話を聞けたら仲直りするように伝えるから」



「明日も同じ位の時間に伺いますね。あと···Aから話を聞いても、無理強いだけはしないであげてもらえたら···Aも散々悩んでこの決断をしたと思うので」



そう伝えマサイは挨拶をすると車に向かい



玄関が閉まりマサイはAのいる部屋を見上げる



飯食ったか?



眠れたか?



伝わる事のない問い掛けを続け



昨日と同様に暫く部屋を眺めたマサイは自宅へと向かう道を走り出した


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「何これ」



「マサイくんがAにって。撮影のカメラとか持って来てくれたのよ。こんな重い物わざわざ持って来てくれて。相変わらず良い子ね」



結婚の挨拶の時からマサイがお気に入りの母



「相変わらずお母さんはマサイの事が大好きだね」



苦笑いするA



「だって見てて飽きないんだもの。お父さんもマサイくんがお気に入りだから。YouTubeなんてAのチャンネルしか観なかったお父さんがマサイくん達の動画は欠かさず観て大笑いしてるんだから」



Aはその言葉に



「私がYouTuberになるって言った時、大反対してたもんね」



「今じゃ当たり前の職業だけどあの頃は世間の理解がまだ追い付いてなかったからね」



「お母さんが説得してくれたからだよね。今も感謝してるよ」



Aのやりたい様にやらせてあげてと何度も父を説得してくれた母



今では2人で自分を応援してくれていた

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JADE(プロフ) - ムスメ3さん» ありがとうございます😊更新停滞気味ですが必ず完結はさせますので宜しくお願いします☺️✨ (8月29日 0時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 神作と言っても過言ではないくらいとても良かったです (8月28日 1時) (レス) @page16 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - よるさん» ありがとうございます☺️多忙過ぎて更新が止まっておりますが頑張ります😱 (2023年4月15日 10時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - コメント失礼します!いつも楽しく見させてもらってます。更新頑張ってください!! (2023年4月13日 18時) (レス) id: 1c4d9bd2ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:JADE | 作成日時:2023年2月24日 0時

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