同じ空を見上げて ページ2
時間も遅い···
マサイはBluetoothを繋ぎハンズフリーの状態で運転をしながらAの実家へと電話をかける
「もしもし」
「お義母さんですか？ご無沙汰してます、マサイです」
少し緊張気味に話すマサイ
「···Aなら家に居るよ」
その言葉にマサイはホッとして
「今そちらに向かってます。今回の事は···すみません。僕のせいです」
そう話すマサイに
「少し前にAが突然帰って来て···理由を聞いても何も話さないの。ご飯を食べて今はお風呂に行ったよ。マサイくん···何があったの？」
Aが話さなかったのなら自分が安易に内容を話すべきではないと思ったマサイ
「Aさんが話してないのなら僕からもまだ話せません。とりあえず向かってますのでその時に説明しますから」
マサイの言葉に義母は
「それが···マサイくんが来ても居ないって伝えてって懇願されてて。心配になるだろうからAがここにいるのは伝えたけど···来るのはAが落ち着いてからにしてくれる？話も聞けてない状態だし」
「·····分かりました。お義母さん、暫くAをお願い出来ますか？今、Aは僕に会いたくないと思いますから。側には居てあげられないので···」
「えぇ···それは大丈夫。Aが落ち着いたら話を聞いてみるわ。何かあれば私からマサイくんに連絡するから」
Aを義母に託し一旦電話を切り
マサイはそのまま車を走らせた
車で２時間程かかるAの実家
会えないと分かっていても
マサイは高速に乗り実家を目指した
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Aの実家の前に車を停め
明かりの着いた部屋を見上げる
以前結婚の挨拶に来た時にAが自立するまで自分が使っていたと言っていた部屋だ
あそこにAが居る
そう思うだけで涙が出そうで
暫くそのままAの部屋を外から眺めていたマサイ
A、大好きだぞ···
心の中で呟きマサイは車に乗り込むと自宅へと戻った
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
長距離を走り終え少し疲れた表情でリビングへ戻った
机の上には離婚届と指輪がそのままの状態で置かれていた
チクワを抱き上げマサイは嗚咽を漏らしながら涙を流し
「チク···きっとAは帰ってくるよ···チクワのママだもんな」
チクワを抱き締め何度もそう呟いた
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JADE(プロフ) - ムスメ3さん» ありがとうございます😊更新停滞気味ですが必ず完結はさせますので宜しくお願いします☺️✨ (8月29日 0時) (
レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 神作と言っても過言ではないくらいとても良かったです (8月28日 1時) (レス) @page16 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - よるさん» ありがとうございます☺️多忙過ぎて更新が止まっておりますが頑張ります😱 (2023年4月15日 10時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - コメント失礼します！いつも楽しく見させてもらってます。更新頑張ってください!! (2023年4月13日 18時) (レス) id: 1c4d9bd2ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2023年2月24日 0時
