遠ざかる君は追わない ページ1
マサイは車のエンジンをかけるとナオキに電話をかけ始める
「ナオキ？いま夏希ってそこにいるか？」
「いるけど···どうした？」
「ちょっと代わってくれ」
電話の向こうでナオキが夏希に説明する声が聞こえ
「マサイさんどうしました？」
「Aから何か連絡来てねぇか？」
「いえ···一昨日はLINEしてましたけど。何かありましたか？」
夏希の所じゃなさそうだな···
「いや、大丈夫。もしAから連絡あったら教えてくれるか？ちょっと喧嘩しちまってな」
離婚届を置いて出て行ったなんて伝えたら２人の事だ
一緒に探すと言い出し大事になりそうで
「またAさんを怒らせたんですか？」
普段の喧嘩だと思っている夏希はからかうように話す
「おう。また怒らせたから迎えに行ってやらないといけねぇの。じゃあ連絡来たらナオキに伝えて俺に連絡くれって言っといて」
電話を切りマサイはAの同期に連絡をしていく
順番に連絡を続けるがAの居所は誰も知らず
マサイは車を走らせると普段Aが行く場所を１つずつしらみつぶしに周った
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「全滅かよ····」
ハンドルに持たれ溜息をつく
黙って居なくなるなよ
俺達はずっと一緒だとあれだけ約束したのに
弱音を吐いたって仕方ないと分かっていても
本当に失うかも知れない
そう考えるとハンドルを握る手は微かに震え
大丈夫···俺達が離れたりするもんか
そう自分に言い聞かせる
Aへ電話を鳴らし続けるが相変わらずコールが続くだけで
LINEもマサイからの文章だけが連なり
一向に既読はつかなかった
ここまで追い詰められていたAを追わない方がAにとって幸せなのだろうか？
縋る事がAにとって重荷だったら？
もしかしたら自分への気持ちはあの頃と変わってしまったのかも知れない
そんなネガティブな思考が浮かんでは消え
·····な訳ねぇよ。
Aの気持ちは絶対に変わらない
どんなに困難な状況でも自分だけを好きでいてくれた
そんなAの気持ちがなくなるなんて事はない
そう確信しているマサイ
地の果てまで追いかけてやる
【地の果てまで追いかけるって言った俺の言葉を忘れんなよ】
そうLINEに送信し、マサイは次にAの実家へと向かった
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JADE(プロフ) - ムスメ3さん» ありがとうございます😊更新停滞気味ですが必ず完結はさせますので宜しくお願いします☺️✨ (8月29日 0時) (
レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 神作と言っても過言ではないくらいとても良かったです (8月28日 1時) (レス) @page16 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - よるさん» ありがとうございます☺️多忙過ぎて更新が止まっておりますが頑張ります😱 (2023年4月15日 10時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - コメント失礼します！いつも楽しく見させてもらってます。更新頑張ってください!! (2023年4月13日 18時) (レス) id: 1c4d9bd2ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2023年2月24日 0時
