愛してるそれだけで ページ12
「座って話すか？」
Aを抱き締める力を緩め
Aを座らせるとマサイも隣に座った
「マサイ···実家で過ごして···お母さんとも話して·····色々考えたんだけど···子どもを···諦めても····いいかな」
あれだけ子どもを欲しがっていたA
そのAからの信じられない言葉にマサイは驚いた表情を浮かべながらも
「俺はAが居ればそれでいい。そう何度も伝えてきただろ？」
「···パパにしてあげられなくて···ごめんね」
謝るAに
「もうパパだぞ。だって俺はチクワのパパだから。Aはママだろ？子どもが持てなくたって構わない。俺とAとチクでずっと仲良く暮らしていこう」
Aの頬を撫で微笑むマサイ
「そうだったね。家族のカタチはそれぞれだもの···私達はこのカタチでずっと暮らしていこう」
「じゃあこれも戻してくれるか？」
マサイの手にはAが外した結婚指輪
「···マサイが指にはめてくれる？」
「勿論。結婚式を思い出すな」
クスクスと笑いAの薬指へと指輪を嵌める
「俺の奥さんが戻って来た···」
「ただいまマサイ···ごめんね、独りにして···もう絶対出て行かない。離れないから」
マサイに抱きつき泣き出すAに
「次に出て行ったら２度と家から出さねぇからな。閉じ込めて飼育する」
真顔で話すマサイに
「リアルなカワウソになっちゃうじゃん···閉じ込められるのは困る」
「ならそろそろ俺から離れるなんて無理だって自覚しろよ」
Aと義母との間にどんな会話がなされたのか
それは自分には分からない
けれど、Aがこの決断をして後悔のないようにして欲しいんだ
ずっと苦しんできたAの心が少しでも楽になるのなら
「離れてあげないって言ったのに約束破ってごめんね···」
「いいよ。ちゃんと帰って来たから」
抱き合ったまま２人は互いのぬくもりを感じていた
ずっと触れ合う事を互いに避けて
「久しぶりにAが腕の中にいる。それだけで幸せ過ぎて爆発しそうだ」
苦笑いを浮かべ笑うマサイに
「じゃあ久しぶりに２人で爆発しよう。マサイ·····大好きだよ」
「俺もずっと変わらず大好きだ···」
何度もキスを繰り返し
「チューもハグも出来なかった期間を取り戻す位たくさんしよう。俺達からそれを取ったら抜け殻になっちまう」
マサイはAを強く抱き締め幸せそうに笑っていた
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JADE(プロフ) - ムスメ3さん» ありがとうございます😊更新停滞気味ですが必ず完結はさせますので宜しくお願いします☺️✨ (8月29日 0時) (
レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 神作と言っても過言ではないくらいとても良かったです (8月28日 1時) (レス) @page16 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
JADE(プロフ) - よるさん» ありがとうございます☺️多忙過ぎて更新が止まっておりますが頑張ります😱 (2023年4月15日 10時) (レス) id: 71c576afd7 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - コメント失礼します！いつも楽しく見させてもらってます。更新頑張ってください!! (2023年4月13日 18時) (レス) id: 1c4d9bd2ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：JADE | 作成日時：2023年2月24日 0時
