Lies＆Truth Season２ (ページ2)

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Imitation ページ2

「Aさん、おはよう」

岸が出勤してきたAに話し掛ける

岸と付き合いだし半月が経過し

「おはよう岸くん」

「なんか未だに敬語がないと変な気分···緊張する」

そう落ち着かない顔で話す

「早く慣れてよ」

　

そう言って笑うA

「今日仕事終わったら会える？」

「うん。大丈夫」

そんな会話をしながら２人は仕事を始めた

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「本当未だに信じられない気分だよ」

仕事が終わり食事に行った２人は岸の車ので移動していた

「何が？」

助手席のAが問い掛ける

「こうしてAさんと付き合ってるのが嘘みたい。本当に俺で良かったの？ってまだちょっと不安で···」

「いいからOKしたんでしょ？自信持ってよ」

そう言って笑う

「分かった···本当に彼氏彼女になったんだなって思うと嬉しくてニヤけてくる」

嬉しそうに笑う岸の顔を見れば胸が痛み

恋愛感情のない状態で付き合って

本当にこれで正しかったのか

何度もそう自問自答してしまう

「着いたよ」

Aのマンションの前に車を停め

「送ってくれてありがとう。また明日ね」

そう言って降りようとするAの腕を掴み

無言で見つめ合うと岸はAの唇にキスをした

「初めてキスしたね···」

「うん·····」

「じゃあまた明日」

Aの腕を離し

「うん。またね」

Aは車を降り部屋へと向かった

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ベッドに腰掛けAは唇に触れる

何も感じない

物理的に唇が触れ合っただけ

そんな感覚だった

Aはスマホを手にLINEの画面を開く

マサイからあの翌日に１度だけ電話があり

「昨日言いそびれてたんだけど···優奈と別れたから」

その言葉にAは酷く動揺して

「·····冗談ですよね？」

「こんな事冗談で言う訳ないだろ。本当だよ」

「··········」

上手く言葉が出て来なくて

「俺がフリーになった途端Aに彼氏が出来たからこれでまた飯食いに行けなくなっちまったな」

マサイは戯けるように話す

「···本当タイミング悪いですよね」

「良い事なんだからいいけどさ。···ただ、俺から電話するのは·····もう辞めるよ」

やめて欲しくない

マサイを近くに感じる唯一の手段なのに