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天女は躊躇う ページ16

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人通りの多い道はなるべく避けて、暗い裏路地ばかり歩いた。
態と細道から遠回りしてゆっくり歩く。

彼の軽跳(スキップ)の様な歩き方は一歩踏み込むだけでグンと進んだ。
大きく前に出たかと思えば立ち止まり、私の顔を見ながら私が進むのを見続ける。

そうして私がゴーゴリを追い抜かすと彼はまた跳びました。


「ごめんなさい、此の服に慣れなくて。
貴方を待たせてしまう」

「いいや!こうやって長く此の時間を堪能出来るのも良いものだよ」


楽しそうな顔は平常装備。
まるで(パレード)の一員かの様な輝き方。
彼は其の存在だけで私達を楽しませた。

私と言えば人様に迷惑をかける事しか出来ていないというのに、何と言う差だろうか。

現に今も重い衣服と思う様に動かない足のせいでゴーゴリの足を引っ張るばかり。
此れではもどかしさばかり与えてしまう。


「…」


立ち止まって私を待つ間、彼は何も言わずにジッと私を見つめる。
食い入る様に舐め回す様に。
じっくりとねっとりと、

私は其れが気になって、何時声をかけられるかと内心ドキドキした。



「Aちゃんは歩くのは得意かい?」

「いいえ、苦手です」

「うんうん、じゃあ質問を変えよう。
散歩は好きかい?」

「人と一緒に歩くのは、好きです」


私はこう言うと彼は満足そうに私を見て笑った。
求められた答えをあげられるのは、お互いに気分が良くて良いことだ。


「私もAちゃんと歩くのが好きだよ」


予想もしてない答えを返してくるのは、流石は道化と言ったところなのだろうか。

夕焼けを背負い微笑む姿は輝かしい英雄のようで、
本来ならテロリストである彼の印象は散々なものだと思うと、つい笑ってしまった。


「A!ずっと其の様に笑っていなさい」


貴方は私の英雄(ヒーロー)ですもの。



______

お久しぶりです。逃げ帰ってきました。
更新したのはいつぶりでしょうか、長らくお待たせしてしまって申し訳ございませんでした

亀更新ですが続けていこうと思います。お付き合い頂けるとありがたいです

天女は乞う→←天女は浮足立つ


ラッキーカラー

あずきいろ


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設定タグ:文スト , ドストエフスキー , トリップ   
作品ジャンル:アニメ
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海猫ライアー(プロフ) - ぁ…、好きですこれ。ドストさんとゴーゴリが出てる時点で好きです。 (2017年12月26日 13時) (レス) id: 693a45f20e (このIDを非表示/違反報告)
保護(プロフ) - ゆっこさん» 優しい言葉をありがとうございます…なるべく早く更新できるよう精進しますので!是非ともこれからも見に来てください! (2017年12月19日 7時) (レス) id: 1e957f676c (このIDを非表示/違反報告)
謎さん - 文ストのゲームですよね?やってます!キャラが増えてくれたらいいなーとかおもってます。 (2017年12月19日 2時) (レス) id: 0fb42166ed (このIDを非表示/違反報告)
暁美 萌 - ゴーゴリさんとデートえぇなぁヽ(´ー`*)ノゲームってアプリんことですかぃ?それやったら勿論やっとりますよ! (2017年12月17日 20時) (レス) id: 138e63448f (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ - この作品大好きです!いつも五分おきくらいに更新されてないかみに来てます!寒いのでお体に気をつけて、更新応援してます頑張ってくださいね! (2017年12月16日 11時) (レス) id: 4d7f4d57cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:保護 | 作成日時:2017年12月10日 12時

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