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ジュン side
ついに、中二の夏休みが始まった。
この家に来てもう2年近く経つけど、すっかり家族の一員になれたみたいだ。
夏休みといっても、特にすること無いよなぁなんて思いながらアイスを口に咥えると、
階段を下りる音が聞こえる。
そういえば姉ちゃん、今日出かけにいくとか言ってたっけな。
リビングのソファにもたれかかりながら姉ちゃんを見ると、思わずぎょっとしてしまった。
「ちょ、姉ちゃん。」
「ん？どうしたの？」
半袖のブラウスに、ショートパンツを履いている姉ちゃんだけど、露出の多さにびっくりする。
ショートパンツから見える足が白くて、変な気分になりそうだった。
絶賛思春期の僕には辛いものがある。
「……短すぎじゃない？」
「え〜？そうかなぁ」
リュックをテーブルに置いて、荷物を詰める姉ちゃんが心配でたまらない。
いつもはしっかりしているけど、姉ちゃんは所々抜けている。
なんか、危機感が無いっていうか。
……誰かほかの男に襲われるんじゃないかって思ってしまう。
――まぁそんなところも含めて大好きなんだけど、なんて言葉は置いといて
「どこ行くの？」
「クラス会だよ」
「クラス会！？」
それって、男がうじゃうじゃいる場所じゃん。
「ちょっと駄目。着替えて」
「え、この服駄目かなあ」
「駄目過ぎる。足もう少し隠して。」
姉ちゃんの肩をつかんでじっと見つめると、少し照れたように顔を背けられた。
視線を落とすと真っ白な太腿が見えて――あぁもう、変態な僕いい加減にしろ！
「…わかった。じゃあスカート履くね？」
「ん。そうして。」
姉ちゃんのおでこに軽くちゅーすると、「そんなことどこで覚えたの！」って言われた。
どこで覚えたも何も、こんなの姉ちゃんにしかしないよ。
姉ちゃんが階段を駆け上がって二階に行ったことを確認すると、
リビングのテーブルに突っ伏してしまった。
「…これ以上ドキドキさせないでよ」
人の気も知らずに。
僕なんて、毎日姉ちゃんの風呂上がりでさえドキドキしてるというのに。
もう少し危機感持ってくれよ、なんて思うばかりだった。
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名無し26313号(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます。ジュンと主人公の反応とかが可愛くて今後の展開が楽しみです！更新頑張ってください。 (2020年3月28日 21時) (
レス) id: 40840743fa (このIDを非表示/違反報告)
モノトーン - とっても面白くて可愛くてこのお話大好きです！！更新応援してますね！ (2020年3月28日 20時) (レス) id: ec5d80a5b4 (このIDを非表示/違反報告)
。 - 面白いです！今後も更新楽しみにしてます！ (2020年3月27日 19時) (レス) id: 084d5d2c2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨルの最中
| 作成日時：2020年3月24日 22時
