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「あの〜、A。」
「ん？」
「呼んでる、3組のジョンハン君が」
「え。」
終業式を迎えて、明日から夏休み！って時に、お呼び出しを食らった。
それも、お相手は3組のジョンハン君。
教室のドアの方に目を向けると、機嫌の悪そうな顔でこっちを見るジョンハン君がいた。
「え、ちょっと何ぃ、告白？」
「…あのジョンハン君の顔見てもそれ言える？」
「なんかやらかしたのあんた。」
「…さぁ。」
ユリの言葉に首を傾げてジョンハン君の方に向かうと、
「ちょっと来て」なんて、人気のない方へ連れていかれる。
……何されるんだろう、まさかカツアゲ、とか
ビクビクしながらジョンハン君の後をついていくと、誰も使用していない社会科教室に来た。
ジョンハン君は教室の扉を閉めて、私に向き直る。
「……単刀直入に言うけどさ」
「は、はい。」
ここからの告白…？ってんなわけないか。
目の前のジョンハン君すっごい真顔だもん！
「……Aさん、ジスに何したの？」
「……はい？」
ジス…って、ジョシュア君のことか。
何したの、と言われても連絡先交換したくらいしか思いつかない。
「……。
特に何も……？」
「ハァ？じゃあ何であんなジスが毎日ニヤニヤ笑ってる訳？
どうやってジスを落としたんだよ、まさか色仕掛けとか…なわけないか、こんな貧相な体に。」
私のことを上から下まで見ながら、ぺらぺらと早口で話すジョンハン君に、ぽかんとしてしまった。
しまいには最後悪口まで言われた気がするんだけど？何この人、
失礼な人だな、そう思って口を尖らせていると
「まぁジスに何したかは知らねえけど。……釘刺しに来たんだよ」
ジョンハン君は机をバンッと叩いて、私をじっと見つめる。
「ジスのこと傷つけたら、絶対許さないからな。覚悟しておけよ」
それだけ言って、ジョンハン君は教室から出ていった。
「……なにあれ。」
彼が消えた後、思わず腰が抜けて床にへたり込んでしまった。
ジョンハン君怖すぎる。
ジョンハン君は綺麗な外見から“天使”ってあだ名がついてるけど、今の会話を見ればそれがかすりもしてないことが分かる。
ジョシュア君が天使だとすると、ジョンハン君は悪魔みたいだ。
…悪魔だ悪魔、あの人悪魔だ！
ジョンハン君にこれ以上目付けられませんように、と願うしかなかった。
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名無し26313号(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます。ジュンと主人公の反応とかが可愛くて今後の展開が楽しみです！更新頑張ってください。 (2020年3月28日 21時) (
レス) id: 40840743fa (このIDを非表示/違反報告)
モノトーン - とっても面白くて可愛くてこのお話大好きです！！更新応援してますね！ (2020年3月28日 20時) (レス) id: ec5d80a5b4 (このIDを非表示/違反報告)
。 - 面白いです！今後も更新楽しみにしてます！ (2020年3月27日 19時) (レス) id: 084d5d2c2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨルの最中
| 作成日時：2020年3月24日 22時
