私の旦那は童顔ことベビーフェイス

ベビーフェイス１６ ページ17

Aside





『いらっしゃいませ！2名様ですね、こちらへどうぞ』




今日も順調だった。


だけど店長が急に休んだ。
用事があるとのことで




愛｢店長どうしたんですかね｣

『うん、何かあるんだね』





朝、連絡があったけど深くは聞かなかった
聞かれたくない事かもしれないからね





愛｢今日は静かな日でとても嬉しいです｣

『そういえば今日は二人とも居ないね』

愛｢Aさんを好きなのはわかりますけど五月蝿いのはやめて欲しいです｣

『あはは、なんかごめんね？』

愛｢いえ、Aさんは被害者なので｣





そう、今日は美香ちゃんと翔君が非番の日

いつもは若さでキャピキャピしてるんだけど、
二人とも休みだからね。

若さが欲しいね。




｢あの、生クリーム今日の分、なくなりそうなので買い出し行ってきます！｣

『うん、よろしくね』




ｶﾞﾁｬ




店｢買い出し、行かなくていいわ｣


愛｢｢『店長！！』｣｣


『今日は休むんじゃなかったんですか？』

店｢それが色々あったからすぐ報告しないといけないと思ってね｣

愛｢報告？｣

店｢今日は今来てる人だけでいいから出してあげて、早いけど閉めましょう｣

愛｢え？どうしてですか！？｣

店｢ごめんね｣

『…愛ちゃん』





私が横に首を振ると、愛ちゃんはわかりましたと言い閉める準備をした。

店長がそんな事するなんて何かあるんだ
無責任に店を閉めたりなんてするわけないから
ただ今は言うこと聞くしかない。





店｢あと、今日非番の子達、呼べる人は呼んどいて｣

『わかりました』





嫌な予感しかない。

店長が暗い顔してるから余計にそう思う
その気持ちは心にしまい、非番の子も呼びお店を閉めた。






翔｢どうしたんスか？急に来いって｣

美｢何かあったんですか？｣

店｢ごめんね、急に皆集まってもらって、それにお店も早く閉めて｣





笑顔を見せずに言う店長をみて、
非番の子達も察し始めた。




店｢皆にカフェを辞めてもらうわ｣





｢｢｢『！？』｣｣｣




店｢ごめんね、この店閉めようと思ってるの。私の家の用事でね。私情を持ち込んでほんとに悪いと思ってる。だから皆には仕事をちゃんと探すわ。アルバイトの子もね｣

美｢じゃあ、もうここで働けないんですか？｣

店｢そう、なるわね｣








店長の言葉は深く心に刺さった

でも私たちがどうこう言える事ではなかった。

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