入れ替わり 一 ページ10
Aside
朝。
何故か鳴る筈の目覚ましが鳴らなかったのでここ数年で培った体内時計を駆使して起きると、何故か見覚えのない天井が視界に広がる。
A「？？」
なんかいつもより身体が重たい、
あれ？私布団じゃなくてベッドだよね、
ていうか、なんかこの部屋見た事ある、
部屋中に散らかる酒瓶と蟹缶。
見渡せば見渡す程覚える既視感に焦りが募る。
思わず視線を下げると身体中に巻かれている包帯が目に入った。
嘘、まさか、、、
慌てて洗面所に走り、鏡と向かい会うとそこに写ったのは、
A「太宰さん、、、」
驚きで体感10分位静止してしまったが、なんとか落ち着きを取り戻し部屋に戻る。
私が太宰さんになっているという事は太宰さんは私になっている可能性が高い。
もしそうなら太宰さんと連絡を取って協力してもらおう。
太宰さんの携帯を借りて自分ものに電話を掛ける。
お願い、出て、、、！
〜♫〜〜♬
ピッ
太宰「もしもし、Aちゃんかい？」
A「！という事は太宰さんですか？」
携帯から自分の声がする。
太宰「あぁ。私も今し方連絡を取ろうと考えていた所だ」
A「朝目が覚めたら太宰さんになっていて、」
太宰「私も同じだ」
太宰さんも自分と同じ状況になっていると知って少し安心した。
A「何かの異能力ですかね、、、あれ？、でも、太宰さんには、」
太宰「そう、、、人間失格を持つ私に異能力は通じない。つまりこれは異能力じゃない」
A「そんな事があり得るんですか？」
太宰「組合の職人にも異能力ではない何かの力を持った者が存在した。恐らくこれもその類だろう」
A「そんな、、、人間失格が効かないなんて、」
太宰「、、、とにかく、私達はこの事態を乗り切る他に道はない。元に戻る方法を見つけるまでこの事は周りにバラさずにやり過ごそう」
A「分かりました」
乱歩さん達にもお願いして一緒に対処法を考えてもらう方が良い気がするけど、太宰さんが言うならそれが最善なのだろう。
太宰「これからお互い頑張ろう」
A「はい、ご武運を」
ピッ
通話を切り、一先ずは探偵社に出勤する為太宰さんの服に着替える。
勿論なるべく身体は見ないようにした。
A「、、、よし！」
A(今なら敦君や晶子先生達とお仕事ができる、)
この事態を逆にポジティブに解釈し、探偵社に向かうべく玄関のドアを開けた。
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壽(プロフ) - 糸繰 紅さん» ご指摘ありがとうございます、全く気付かなかったので本当に助かりました！また何かあれば教えていただけると嬉しいです！ (2023年2月22日 17時) (
レス) id: 46bda72861 (このIDを非表示/違反報告)
糸繰 紅(プロフ) - あの、オ/ リ/ フ/ ラ 立ってますよ.ᐟ.ᐟ違反報告の対象、低評価の原因なのでお早めの対処を〜.ᐟ外したらこのリプ消していただいて大丈夫です.ᐟ (2023年2月21日 18時) (レス) id: 2287d5e260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壽 | 作成日時：2023年2月12日 17時
