［文スト］［ヒロアカ］新双黒の担当医＋ (ページ15)

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教室に入ると、皆既に席に着いていた。

皆ポカン、と口を開けて此方を見た。

視線が二人にいき、下にずれて私を見る。

一瞬の沈黙。

「「…はあぁぁぁあ！？！？」」

私は死んだ目をして天井を仰いだ。

嗚呼、面倒臭い。心底面倒臭い。

犯人恨むまじ。

私から流れる殺意を感じ取った二人は肩を揺らした。

椅子から転げ落ちた何人かが私達に凄い勢いで迫り、叫んだ。

「誰!!その子!!」

「芥川、中島、お前ら…
幼女趣味(ロリコン)だったのか!?」

「笑止」

「もしかして誘拐！？」

「見損なったぞ君達!!」

「ご、誤解だよ！！」

正に混沌(カオス)。

「…はっ！まさか…」

しん、とその場が静まる。

「隠し子!!?」

「違うよ!!?」

敦が思わず突っ込んだ。

「…誰が隠し子よ」

「あ、Aちゃんだ」

私の発言によりその場はあっという間に収まった。

敦の腕の中の私の頬を、芦戸がつつく。

それに続き女子達が群がる。

「ちっちゃくなってる、可愛い〜」

「髪短いわね、ケロ」

「頬っぺた柔らかいですわ」

「止めて」

女子のつつく手を掴みぐっと押し返す。

中身は子供じゃないのよ。

「龍、椅子持ってきて」

龍は微かに頷くと教室を出ていき、直ぐに椅子を片手に持って帰ってきた。

何処に置けばいい、と視線で問いかけてくる。

「…前に置いて」

一瞬敦か龍の隣、と考えたが喧嘩が始まりそうなので止めた。

前から二人を見守るわ。