後悔5 ページ6
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「…Aが、帰ってこない?」
突如入れられた任務を終え、高専に帰ってきた俺が君に会える事はなかった。
遠方への任務のために遠出をしてきた俺を出迎えたのは、そんな事実。
1週間前に任務に赴いてから、連絡がつかないのだと言う。
『……1週間後の任務、何だか不安で。悟君、良かったら一緒についてきてくれないかな』
どくどくと心臓が鳴るのが分かる。
2週間前のやり取りを思い出して、頭を金槌で打たれたような感覚に襲われた。
「…っ任務地は?」
掴みかかって任務地を吐かせる。
静止の声も振り切って、その場から走り出した。
ばくばくと心臓が鳴るのが分かる。
息が詰まる。
嫌な予感をかき消すように、走るスピードを上げた。
気が付けば、依頼場所だと言う森の前に来ていた。
「……っは、ここか」
手に傷ができるのも厭わずに木々を、草を握り捨てながら進む。
進むにつれて、ぞわりと背筋をなぞるような悪寒がした。
不安をかき消すように首を振る。
だが、不穏な匂いは進めば進むほど濃くなる一方であった。
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花央(プロフ) - Yellowさん» わー!コメントありがとうございます…!そう言っていただけて嬉しいです! (2021年3月4日 7時) (レス) id: 2b70089d86 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow - なにこれなにこれめっちゃくちゃ面白い!! (2021年3月3日 23時) (レス) id: 5100a3c53d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花央 | 作成日時:2021年3月2日 20時