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『……ぁ、えと…』


やってしまった。
そんな台詞がピッタリである。


青い顔をしながら慌てていつものように何度も頭を下げて謝るも、直後溜息をついて頭をわしわしと搔いていた。


『…ごめん、遅いよね』
「そうだね…理解が追いつかないのだけれど」


次々に浮かび上がる疑問を察したような顔をするも、私の肩を押してベッドに戻す。
決まりの悪い顔をした彼女は頬を搔いてちらりと私を見上げた。


『…色々と聞きたい事は分かる、けど。今は休んでおきなよ。夏油君の体調が良くなったら、話すから』


ほらお粥、とお椀を差し出される。
食べやすいように細かく刻まれた具材が入っていた。
先程聞こえた規則正しい音は調理の音であったのか。


「…ありがとう、いただくよ」


礼を言って食べ始める。
遠慮しないで辛かったら残して良いという彼女は心配そうな顔でこちらを見つめる。
だが、柔らかくも暖かいそのお粥に箸が進み、あっという間に平らげてしまった。


その様子を見た彼女はほっと息をつく。
私の顔を見て何かを察したのか、手に持っていたお椀にそのお粥をまたついでくれた。

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花央(プロフ) - la19さん» ありがとうございます…!読みにくくなっていないか心配だったのでそう言っていただけると安心します…ありがとうございます! (2021年3月16日 9時) (レス) id: 2b70089d86 (このIDを非表示/違反報告)
la19(プロフ) - とても読みやすくて面白いです!お気に入りと作者登録させて頂きました(^^)更新楽しみにしてます! (2021年3月16日 8時) (レス) id: facfd92d2d (このIDを非表示/違反報告)
花央(プロフ) - はぁぶ。さん» わー!ありがとうございます…!更新頑張ります! (2021年2月21日 19時) (レス) id: 2b70089d86 (このIDを非表示/違反報告)
はぁぶ。 - (#^.^#)<(読んでいて、とても楽しいです!頑張ってください!) (2021年2月21日 19時) (レス) id: 07f592de9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花央 | 作成日時:2021年2月21日 16時

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