気持ち8% ページ9
「あ、待ってセンラ君 坂田から電話掛かってきたわ」
坂田からの不在着信のメッセージの通知が来たのはセンラ君と暫く話していた頃だった、坂田はいつも突然掛けて来るから困る、でも当たり前の様に掛けてくれるから私への電話が坂田からすれば日常化されている感じで悔しいが嬉しいという気持ちが勝ってしまう。
「あー…うん、そっか じゃあまた明日ですね、おやすみ」
「ごめんなぁ、楽しかった また明日、おやすみ」
申し訳ない気持ちになりつつも電話を切って坂田へ折り返して電話を掛ける、坂田はワンコールで出てくれた。
「ごめ「誰と電話してたん?」センラ君とやけど…」
電話に出ると私の言葉を途中で被せ少し不機嫌な声色で聞いてくるものだから自然に語尾に連れ段々と声が小さくなる。
「センラかぁ…何や告白でもされたんか?」
「されてないわ!!」
瞬発的に返事をすると向こうから笑い声と共に「そっか」と安堵の色が見える声で言われ機嫌が直った様でこちらもほっとする。
「何や嫉妬か? 私の事大好きかよ〜」
「アホか! そんなんちゃうわ!」
その返答は予想はしていたが実際に言われるとやっぱり少し傷付くなぁ…なんて思いながらもそれが悟られないように小さく笑いを零す。
「んであの後上手くやったん?」
「えっ…と まぁな! しゃあないから今度どっか遊びにでも連れてったるわ!」
「それこそまた今日みたいに疑われるやないか! もし別れたらその時に連れてって、カラオケな」
「別に幼なじみやからそういうの良くないん? そこら辺難しいなぁ本間 俺に恋愛は向いてないんやろうなぁ」
恋愛は向いてない…か、遠回しに振られたみたい、告白もしてないのに、なんて被害妄想に走る。
「嫌やで修羅場に巻き込まれるんは、本間に好きな人と付き合ったら変わるかもなぁ、なんて私が言えた口やないけど」
「そんなん言われたら自信無くなってくるやんか! まぁ今回もどうせすぐ別れるんやろうけどさ! でもAは好きな人居るやん! ……誰なん?」
間違った話題を出してしまった…と思った時には一番聞かれたくない相手に聞かれたくない質問をされ吃ってしまう。
「えっ……そういえば明日って何か提出物あったっけ?」
「俺に聞く?! 分からへんけど! もしあっても道連れや一緒に忘れ物するからな!」
こういう時は坂田が馬鹿で本当に良かったと思う、質問からは上手く避けれたみたいだ
「はぁん?! もしあったらケーキ買ってや!」
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もぶ汰(プロフ) - シュークリームさん» ひぇ…有難う御座います…! 励みになります…! あの無邪気な坂田さんがどす黒い独占欲を持っていたら素敵だなという気持ちで書かさせて頂きました() そう言って頂けて凄く嬉しいです! 有難う御座います! (2018年12月2日 22時) (レス) id: c1850b058f (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - このお話凄い好きです!!更新頑張ってください!!最後坂田さんがちょっとヤンデレぽくなってるの好きです!! (2018年12月2日 21時) (レス) id: 69000e4dbc (このIDを非表示/違反報告)
もぶ汰(プロフ) - Mikaduk30632008さん» わわ、有難う御座います! 励みになります、頑張ります…! (2018年11月29日 21時) (レス) id: c1850b058f (このIDを非表示/違反報告)
Mikaduk30632008(プロフ) - お話、めっちゃ好きです。更新、頑張って下さい(*`・ω・)ゞ (2018年11月29日 19時) (レス) id: 7efe66e514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もぶ汰 | 作成日時:2018年7月31日 6時