先生たちに支配されるな！【実話】

9.スペシャリスト降臨 ページ10

家に帰って、冷静になって山田先生のコメントを読んでみた。

「地震の事が半分以上を占めていて学校祭の事が全然書いてない」
「内容が学校祭にふさわしくない」
「文章がわかりにくい」

…どこから突っ込もうか。
最初のは認める。が、
なんで？具体的に何処がふさわしくないんだwhy！？

母に見せた。
「私も見てるのにおかしいはずがない」
⚠私の母はナルシストです。

「香田先生に見せてきたら？1回原稿用紙に清書して。明日見せてこい」

ん？命令形？
でも餅は餅屋、作文は国語の先生ということで、見せに行くことに決めた。

・香田先生…国語科3年所属。生徒に絶大な人気を誇っている。

＊

次の日の国語の授業後。

「香田先生！ちょっとこの作文、国語的に添削していただけますか？」

先生は快諾してくださった。
一通り読み終えた先生が、

「花凛さん、この作文でコンクール出してみない？」

…との一言。
文章はめちゃくちゃ良かったそうだ。
私はコンクールの話をやんわりと断りながら、今までの経緯を話した。

「あー、なるほどね…
確かにこの言葉だと、生徒会長挨拶っていうより、一個人としての作文かもな…」

そういうことらしい。

私はその日、この作文をいろいろな人に見てもらった。

たっくん「確かに内容がぶっ飛んでるね」
愛「確かに文章は問題無さげだね」
壮太「あー、確かにあの先生がこれをOKするとは思えないな…」
朝陽ちゃん「何でこれがダメなの？」
悠大「…で？」

＊

その日の生徒会の帰り道、半分くらいの役員がいる中で今までの話をし、作文を読んでもらった。

ヤクルト「うーん、良いんじゃない？(適当)」
ソフトバンク「だから何？」
広島「文章良いと思うんだけど、何でわざわざこんな引っかかりそうな内容書くかね…」
まーちゃん「これダメって言われたんですか⁉」

…生徒会男子は広島を除き塩対応でした。

+++++
悠大もソフトバンクも、他人の話に基本興味ありません。
今さらっと言いましたが、この設定あとでめっちゃ生きてきますから！
頭の片隅にでも入れておいてください！
全く関係ないですが、悠大は中日ファンです。

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