先生たちに支配されるな！【実話】

36.秘蔵案実行 ページ37

生徒会室に行った私と悠大。
...誰もいない。私たち以外。

私には、1年前から温めていた秘蔵案があった。
段ボールを持ってきたのもその為。
その名も「ペットボトルキャップ回収計画」！
ネーミングダサい？聞こえないそんなの。

生徒会では、ペットボトルキャップ回収を行なっている。
そして、学校祭のバザーではみんな、ペットボトルの飲み物を頼む。
でも、ペットボトルのキャップは毎年全てゴミ箱行きだった。
私がやりたいのは、その無駄になったペットボトルキャップの回収である。
全校生徒分集まったら凄い数になりそう。

––––––––でも、山田先生は「面倒くせえ」とか言って私たちにやらせてくれないんだろうな。
...いや、勝手にやっちゃえば良くない⁉

という経緯があった。
キャップ洗うようにザルを借りる約束を体育兼家庭科の先生と取り付けた。
段ボールも私が持ってきたのだけでは全然足りないので、技術の笹山先生に頼んで...あ、貰ってないんだった、まだ。

「悠大！笹山先生探して段ボール貰ってきて！澤田花凛にパシられましたって言えば良いから！話通ってる。私は段ボールに貼る用のプリント作ってるから！どうせWord使えないでしょ⁉」
「そうだよ！使えないよ！取り敢えず段ボールね？わかった」

プリント作るためにパソコンと睨めっこしてたんだけど、

「花凛！先生消えた！」

悠大によって中断されました。
消える訳ないだろ。
まあ、どこにいるかわかんない先生だ。
私も捜査に加わった。

「笹山先生！今朝言ってた段ボールください！」
「ああ、段ボールですね。2人とも木工室についてきてください」

そして、笹山先生の指示で私が劇の練習中の木工室に忍びこみ(実際は道具壊しそうになるたび悲鳴をあげながらだったので、他の人からしたら大迷惑だっただろう)、隣接した金工室の鍵を開けた。

「好きなだけ持って行って良いよ」

と言われたので、お言葉に甘えて5箱小さめサイズの物をいただいた。

悠大に持てるだけ持ってもらい(おい)、金工室を脱出、生徒会室に戻った。

「そんなんで足りるんですか？先生は頭に段ボール被ってくるくらい必要だと思っていたのですが」
「あはは！こんなんで良いです！ありがとうございました！」

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