44. 決断 ページ44
ユノ専務「君は、僕と常務が異母兄弟と知っていたよね」
A「はい、存じておりました」
ユノ専務「アイツは僕と父を恨んでいた。僕達家族に復讐するためにうちの会社に入ってきたと思ったいた」
Aは、相槌も打たずに黙って聞いていた。
ユノ専務「たぶん、うちの会社を自分の物にしてから潰す計画だったんじゃないかと思っていた」
専務・・・
そこまで分かっていたのに、常務の心配をしてたんだ・・・
腹違いといっても兄弟は兄弟なんだ。
ユノ専務「太田商事の今回の件は、復讐するならこのタイミングだったろうに、自分の財産を投げうってうちの会社を助けた。しかも今まで彼が培ってきた他社も全て、うちと取引できるように手配していなくなった。引き留めたけれど・・・」
A「常務は復讐しようと思って今まで頑張ってこられたのは事実です。でも、結局、社長と専務を憎めなかったんです」
ユノ専務「そうか」
自分だけ悪者になって、また一人どこかで暮らしている。
たった一人で・・・
また孤独に戻ってしまった常務。
その姿を想うと涙が溢れた。
ユノ専務「君は常務が好きなんだね」
静かに専務が言った。
A「はい」
何の迷いもなく答えた。
ユノ専務「常務もだね」
A「えっ？」
ユノ専務「以前の常務ならとことん女を利用してきたし、利益にならなければ冷徹に切ってきた。でも君をそばに置いてから変わった。最後まで君の心配をしていたよ」
A「そうですか」
ユノ専務「ああ、兎に角君がこの先困らないようにと、それだけを考えていた」
A「・・・・・。」
ユノ専務「それで？」
A「はい？」
ユノ専務「僕は正直に話したが、聞いてどうするんだ？」
A「はい、専務のお話をお聞きして気持ちが固まりました」
ユノ専務「そうか、では今日から僕の秘書として・・・」
言い終わらないうちに
A「私、香月Aは、今日限りで退職させていただきます」
ユノ専務「はい？！」
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アイラ(プロフ) - お疲れ様でした。久しぶりなので 最初から読み返します！楽しみ＼(^o^)／ (2019年9月19日 1時) (
レス) id: 91caf3041c (このIDを非表示/違反報告)
マミン(プロフ) - またシム家の仲間たちの続編見たいなーって何年たっても思います^_^ (2018年11月27日 22時) (レス) id: 0cd15f1a61 (このIDを非表示/違反報告)
jumpana(プロフ) - えー！ ちゃみゆうさんだったのですか！（今頃 (^◇^;) ）本当に嬉しい驚きです。最近、ずっとそばに…を読み返していたところだったので、本当にびっくり。私の癒しです。今回も、本当に最高でした。 (2018年10月1日 23時) (レス) id: e8772f8a7c (このIDを非表示/違反報告)
makimaki(プロフ) - ゆうさん» またまた読み返して来ちゃいました(^^♪常務チャンミン最高だったぁ(((^-^)))再度！ありがとうございましたぁ(^O^) (2018年9月23日 23時) (レス) id: 15860040e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - makimakiさん» 楽しんでくれましたか。良かった！ありがとうございました！ (2018年9月23日 16時) (レス) id: 9fc478c7b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2018年1月9日 23時
