39. 専務の秘書 ページ39
常務のスケジュールが何も書いてない。
明日も明後日も、
その先もずっと・・・
どういうこと？
まさか！
急いで常務のデスクの引き出しを開けてみた。
空っぽだ。
うそだ・・・
茫然としているところに
「コンコン」
ノックの音。
常務？！
常務はノックなんかするわけないのに、常務だと思ってしまう。
入ってきたのはユノ専務だった。
A「専務・・・」
ユノ専務「香月君、おはよう」
いつものように爽やかに言うが、疲れが顔に出ている。
A「専務、あの、常務はどこへ・・・スケジュールは白紙で、連絡もないままで(汗)私はどうしたら・・・常務はどうなさったんですか」
一気に捲し立てると
ユノ専務「香月君、落ち着きたまえ」
A「し、失礼しました」
ユノ専務「急で悪いが、今日から君は僕の秘書だ」
A「えっ？」
ユノ専務「僕の部屋へ移動してくれ」
A「ど、どうして急にそんな・・・常務は？常務はどこにいらっしゃるんですか」
ユノ専務「常務はここにはいない」
A「いつ戻られるんですか？戻るから待ってろという指示はありました」
そういうと、悲痛な顔をして
ユノ専務「常務は辞めたよ」
A「辞めたって・・・」
ユノ専務「常務はこの会社を辞めたんだ」
専務の顔は苦渋に満ちていた。
A「嘘です！そんなの嘘！戻ると言ったんです！どうして私が専務の秘書なんですか！私は常務の秘書なんです！」
興奮して声が大きくなる。
それでもユノ専務は冷静に
ユノ専務「香月君、君の気持ちは分かるが、これは常務の意向だ」
A「常務の？」
ユノ専務「そうだ。その方が君のためだと常務が考えての事だ」
A「そんな・・・じゃ、常務は辞めてどこへ行かれたんですか？」
ユノ専務「それは分からない」
A「どうして常務はお辞めになったんですか？太田商事が関係あるんですか？」
ユノ専務「知らない」
A「専務はご存知なんでしょう？常務はいつお戻りになりますか？」
ユノ専務「いや、戻らない」
A「そんな・・・」
何を聞いても知らないの一点張り。
専務は口元をギュッと結んでから、もう1度念を押すように言った。
ユノ専務「君は今日から僕の秘書だ。ここは片付けておきなさい。急なことだから今日中じゃなくてもいいが、明日にでも林田君に色々聞きなさい。じゃ、頼むよ」
事務的に言うと、部屋から出て行った。
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アイラ(プロフ) - お疲れ様でした。久しぶりなので 最初から読み返します！楽しみ＼(^o^)／ (2019年9月19日 1時) (
レス) id: 91caf3041c (このIDを非表示/違反報告)
マミン(プロフ) - またシム家の仲間たちの続編見たいなーって何年たっても思います^_^ (2018年11月27日 22時) (レス) id: 0cd15f1a61 (このIDを非表示/違反報告)
jumpana(プロフ) - えー！ ちゃみゆうさんだったのですか！（今頃 (^◇^;) ）本当に嬉しい驚きです。最近、ずっとそばに…を読み返していたところだったので、本当にびっくり。私の癒しです。今回も、本当に最高でした。 (2018年10月1日 23時) (レス) id: e8772f8a7c (このIDを非表示/違反報告)
makimaki(プロフ) - ゆうさん» またまた読み返して来ちゃいました(^^♪常務チャンミン最高だったぁ(((^-^)))再度！ありがとうございましたぁ(^O^) (2018年9月23日 23時) (レス) id: 15860040e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - makimakiさん» 楽しんでくれましたか。良かった！ありがとうございました！ (2018年9月23日 16時) (レス) id: 9fc478c7b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2018年1月9日 23時
