サインボールの行方 2 (she) ページ37
隣の席の女性は奇跡の人…
チャンミンとユノの投げたボールが2つとも隣の女性の元に…
終演後女性は沢山の人に囲まれていた
そして快くボールの写真を撮らせてあげていた
しかもチャンミンのボールに至っては皆に触らせている…
本当にいい人なのだろう
私ならきっと誰にも触らせたくないと思ってしまう
そして人が居なくなると女性は私にも写真を撮らせてくれた
「ありがとうございます！」
A「いえいえ…」
女性はチャンミンのボールを大切そうにバッグの中にしまった
ユノのボールはまだその手の中…
A「あの…」
「はい…？」
A「このボールはお返しします」
女性はユノのボールを私に差し出した
「え…？」
A「だってこれはあなたの物です
ユノの手から離れたボールを一番に手にしたのはあなたですから」
女性は優しく微笑むと私の右手にボールを握らせた
A「さっきは周りの皆さんの手前渡す事が出来なくて…
お渡しするのが遅くなって本当にごめんなさい」
女神…？
A「やむを得ずだったとは言え私が触れてしまった事だけは許してくださいね？
大切にしてあげてください」
だからさっきユノのボールは誰にも触れさせなかったんだ…
「ありがとうございます…」
この人はやっぱり女神だ…
そう感じるのと同時に涙が溢れ出た私…
A「こんなに綺麗な涙を見たのは初めてかも知れません」
そう言ってハンカチで涙を拭いてくれた女性…
そのハンカチには見覚えがあった
見間違えるはずない
私が特別にオーダーして作ってもらった一点物だから…
「素敵なハンカチですね…」
A「ありがとうございます
でも実は借り物なんです
辛い事があった時に涙を拭くようにとある人が貸してくれて…
返すのをすっかり忘れていて今日返そうと思って持って来たんです
とても素敵なハンカチですよね…？」
「そんな大切な物で私の涙で汚してしまって…
本当にすみません」
A「本当に気にしないでくださいね？
返そうと思えばいつでも返せる相手の物なので大丈夫です
また綺麗に洗って返しますから」
そっか…
きっとそうなんだ…
だからこんなに素敵な人なんだ
チャンミンは女を見る目がある
私は紺色のこのハンカチをチャンミンに…
そしてお揃いの真紅のハンカチをユノに贈った
もちろん直接2人に手渡した訳ではない
だけどちゃんと2人の元に届き使ってくれている事が今分かった
それだけでも凄く凄く幸せだ…
探偵のような人 (you)→←サインボールの行方 1 (you)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 616人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ソル(プロフ) - はるさん» お！マジすか？それは良かった〜(笑) (2018年10月28日 0時) (
レス) id: 141f36d0fd (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - ウォー夢のような話だぜ。って、常に脳内にある話をソルさんが文字にしてくれている〜(笑)カムサハムニダ^ ^ (2018年10月27日 17時) (レス) id: 884c6663a2 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - wakaさん» 多分そうだね。やっと効力発揮か…？(笑) (2018年10月26日 23時) (レス) id: 141f36d0fd (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - ユンさんが渡したナプキンもしかしてユノ直筆の・・・・ (2018年10月26日 21時) (レス) id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - 沙羅さん» いつもの私なら『私』を我慢させたかも知れないけど今回は違う感じにしてみました〜。この後色々な戦いが起こりそうで、結局3章行き決定です(笑) (2018年10月26日 19時) (レス) id: b95c4969d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソル
| 作者ホームページ：https://twitter.com/chamiyukki0218
作成日時：2018年10月9日 1時
