全てが始まった場所 (changmin) ページ48
アボジ「その事が分かった頃にはパクさんの娘さんの行方は分からなくなってしまっていて…
しかも娘さんは病院で倒れ記憶まで失っていたと聞かされ酷く後悔した
俺たちは勘違いし何の罪もない子を苦しめてしまったんだからな…」
オモニ「Aちゃんにどうお詫びしたらいいの…？
申し訳なくて堪らないわ…」
オモニの目から涙がこぼれ落ちた
アボジ「Aさんはどうしてる？
今直ぐに会ってあの時の事を詫びたい…」
Aが消えたなんて言えない
絶対に言葉にしたくない…
「近いうちAを連れて来ます」
アボジ「あぁ…そうしてくれ
そう言えばどうして突然帰って来たんだ？
この写真のせいか？」
「はい…
この写真を見てAが俺の実のヌナかと思って…」
アボジ「そうか…
2人は10年ほど姉弟として育ったが勿論血の繋がりはない」
俺とAの思いがけない繋がりには凄く驚いたけど姉弟ではないと分かり心底ほっとした
でも一つ疑問が残っている
「でも…
Aのオモニと親しかったユノヒョンのオモニはAの弟の存在を知りませんでした」
オモニ「それには理由があったのよ」
「理由…？」
オモニ「幼い頃からずっとあなたがAちゃんをお嫁さんにすると言っていたせいみたいなの
パクさん夫妻はいつかそれが現実になってほしいと願っていた…
だから周りにはあなたは親戚の子だと話していたみたい
親しい友人にそう話していたそうよ？」
アボジ「偶然だったにしてもお前はそれを現実の物にしてみせた
大したもんだな…」
俺は幼い頃からAを欲していた…
幼くても俺は俺だったという事だ
きっとこの事実をAは思い出していない
だからAにはまだ後悔が残っている…
そして翌日からの日本での仕事を終えて帰国した俺はオフの日にアボジに教えてもらった場所に向かった
Aと俺が初めて会ったという場所に…
街灯すらないような光州郊外の田舎道…
ここを一人ぼっちで歩いていた俺はAに見つけてもらった
全てが始まった場所…
空に浮かぶ少しだけ欠けた薄月を見上げた後目を閉じ五感を研ぎ澄ませた
A…俺はここに居る
俺を見つけたというその日のようにもう一度俺を見つけ出してほしい
目にたまっていく涙を拭い再び空を見上げた
この時間でも月はまだ東側の空に位置している
つまり向こうの世界ではない
「A…どこに居るの…？」
そう呟いた瞬間…
誰かが俺に抱きついた
嘘でしょ…？ (you)→←明かされていく真実 (changmin)
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ゆみ(プロフ) - おひさしぶりです。以前もソルさんのお話を読ませて頂いたゆみです。やっぱり読むたびに涙が出てしまい…お話に感動してます。このお話だけでなく、ソルさんのかくお話は何度も読みたくなるほど引き込まれてしまいます（笑）また〜お邪魔させて頂きます。 (2019年12月6日 11時) (
レス) id: 0ab89a49dc (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - motomatoさん» 2人はお互いを守ろうと必死だった…素敵ですよね。きっと素敵な家庭を築いていってくれる子余でしょう。最後までおつきあいいただありがとうございました！ (2019年6月10日 13時) (レス) id: f783cd171d (このIDを非表示/違反報告)
motomato(プロフ) - 一方通行ではなくて、お互いがお互いを思って守る…って素敵ですね！ありがとうございました！ (2019年6月10日 8時) (レス) id: bba7275c40 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - 沙羅さん» 沙羅さ〜ん、ありがとうございます(泣)もっと幸せな日々を書きたかったから潜り過ぎたことを反省した作品でした。一瞬PCが復活したのですね！コメントいただきとても嬉しかったです。ありがとうございます！ (2019年6月8日 18時) (レス) id: f783cd171d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 潜って、潜って、潜って・・・見えたぁ〜海に潜ってザバァッと地上に出たような感じです。いやぁ〜見せられましたね。ソルさんお疲れ様でした。PS：一瞬だけ復活しているPCから大急ぎで読んで来ましたよ。 (2019年6月7日 23時) (レス) id: ec31f29c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作成日時：2019年5月7日 1時
