＊ (You) ページ2
ユノオッパの言う通り私は不器用な人間なのかも知れない
「でもこれが私だから…」
YN「そうだね
だけどAの事をよく知らない人はそうは思わないでしょ？
Aの分かりにくい気遣いは時に相手を傷付けるんだ」
ユンギは悲しげな表情だ
きっと私の事を心配して来てくれたのに…
だけど『ごめん』が言葉にならない
YN「そう言えばコンビニ行くんだよね？」
「うん」
YN「気を付けて行って？
俺はもう帰って寝るよ」
「引き止めちゃってごめんね？」
YN「初めに声をかけたのは俺なんだし気にしなくていいよ？
今度飯でも食いに行こう？
半年以上経つのにアイツの弔い酒もまだだっただろ？
じゃあおやすみ」
オッパは笑顔で去って行った
残された私たちを包む気まずい空気をまず打破しなければ…
って事でとりあえず頭を下げてみた
「怒ってますよね…？」
YG「うん」
だよね…
YG「でも俺の事を思っての言葉なんだったらもういいよ」
見上げたユンギは穏やかな表情
YG「だけどもうそんな気遣いは不要だから」
「不要？」
必要でしょ…
YG「万が一Aさんと2人で居る所を写真に撮られたとしても何とでもなる
つまり言い逃れの方法はいくらでもあるって事！
仕事上の関係とでも何とでも言えるから
まぁ実際そうなんだし…」
胸がズキッと痛んだ
そして良かれと思って発した自分の言葉を微塵も肯定出来なくなった
きっと間違っていた
間違いなくユンギを傷付けた
『本当にごめん』
そう心が呟いた瞬間涙が溢れ出て止まらなくなった
不意に手首を掴まれ細い路地に引き込まれる
そしてユンギは私の涙を拭ってくれた
YG「さすがに人目に付く場所での涙はまずい」
「すみません…」
YG「俺の気持ちが分かったから泣いたの？」
「多分」
YG「多分って何？」
「同じ気持ちだったという確証はないので…」
YG「ま…そうだよね
だけど効果はあったって思う事にするよ
泣いたのがきっとその証拠だから」
「もしかしてそれを私に分からせるために…？」
YG「仕事上の関係…
俺たちの関係ってそれを遥かに超越しているよね？
親しい友人ってレベルくらいにはなってると思う
だって今日も同じ部屋で寝ようとしている訳だし…
だから俺たちはお互いの『仕事上の関係』って言葉に傷付いた
そうでしょ？」
「そうですね…」
多分ではなかった
同じ気持ちだった
だけどその強さは間違いなく『私＞ユンギ』
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ソル(プロフ) - 74さん» はじめまして。お読みいただきありがとうございます。修正を終え次第全体公開に切り替えますので今しばらくお待ちくださいませ。 (2021年4月15日 19時) (
レス) id: 8f6691ead0 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - ぽぽさん» お読みいただきありがとうございます。修正を終え次第全体公開に切り替えますので今しばらくお待ちくださいませ。 (2021年4月15日 19時) (レス) id: 8f6691ead0 (このIDを非表示/違反報告)
74(プロフ) - はじめまして。奏楽しく読ませていただいています。第三章のパスワード教えていただけないでしょうか？ (2021年4月15日 13時) (レス) id: a2d39c6975 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。パスワードを教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします (2021年4月15日 8時) (レス) id: 44c81509b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソル
| 作成日時：2021年3月30日 1時
