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* (YG) ページ3

Aさんがやっと笑った


俺たちはお互いに対して同じ気持ちを抱いている…?
その可能性が少し見えただけでも今日一緒に過ごす意味があった気がする



「もう遅いしコンビニ行って帰ろう?」


A「先に戻っててください
直ぐに買って帰りますので…」



この期に及んでまた気遣い?
それとも本当に迷惑とか?



「俺もコンビニに用事がある」



いや…ない



A「そうなんですか…?」


「うん
だから早く行こう?」


A「はい」



ずんずん歩く俺の後をついてくるAさんは一定の距離をあけている


そんなに俺との写真が撮られるのが嫌なのかよ!?


普通嫌か…
そうだよな…


だけどわざと俺との関係を匂わす女なんかに比べたらずっとマシだ
そう思う事にしたら一気に心が軽くなった


コンビニに入店すると直ぐにAさんも入って来て何かを選び始めた


そしてやっと思い出したんだ
Aさんが何のためにコンビニに来たのかを…
だから近付くのは止めておいた


宛てもなく店内を散策し缶ビール2本とつまみをかごに入れた
そしてお菓子コーナーのAさんに近付きカゴを差し出してみたけど…



A「私に買えって事ですか…?」



ってAさんは怪訝な表情で俺を見た


そんな訳ないだろ!?
と突っ込みそうになるのをぐっと我慢



「一緒に買うから入れて?」


A「大丈夫です」


「いいから早く」


A「でも…」



Aさんは持っていた下着の箱を何とか隠そうと必死



「今更恥ずかしがる必要ないって前にも言ったよね?」


A「そうでした
ユンギさんは私の全てを見たんですもんね…」



恨めしそうに俺を見たAさんの手から下着入りの箱とお菓子を奪い取った
そしておじさん店員さんのレジへ行き難なく会計を済ませてコンビニを出るとAさんが待っていた



A「買っていただいてありがとうございました」


「気にしなくていいよ
こうなったのも俺たちのせいだし…」



実際にはヒョンと黒川さんのせいだけれども…



A「でも帰る事も出来たのにそうしなかったのは私ですし…」


「え?」


A「私…本当は嬉しくて…
だから2人の勢いの流れに身を任せてみたんです
今はそうして本当に良かったと思っています」



照れくさそうに笑ったAさんが可愛すぎて手の力が抜けレジ袋が音を立てて地面に落下


完全に堕ちると言う感覚を初めて味わった夜…

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ソル(プロフ) - 74さん» はじめまして。お読みいただきありがとうございます。修正を終え次第全体公開に切り替えますので今しばらくお待ちくださいませ。 (2021年4月15日 19時) (レス) id: 8f6691ead0 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - ぽぽさん» お読みいただきありがとうございます。修正を終え次第全体公開に切り替えますので今しばらくお待ちくださいませ。 (2021年4月15日 19時) (レス) id: 8f6691ead0 (このIDを非表示/違反報告)
74(プロフ) - はじめまして。奏楽しく読ませていただいています。第三章のパスワード教えていただけないでしょうか? (2021年4月15日 13時) (レス) id: a2d39c6975 (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。パスワードを教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします (2021年4月15日 8時) (レス) id: 44c81509b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソル | 作成日時:2021年3月30日 1時

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