155 ページ27
A「ちょっとすみませんけど、閉めまーす!授業になりませーん!」
気が付いたらそう叫んで、2つある教室のドアを閉めようとした。でも、ぐい、と人だかりに押し戻されてしまって上手くいかない。
A「ちょっと、あの、」
増「いい加減にしろよ。3組みんな迷惑してんじゃん」
その時、人だかりの後ろの方で、低い声がした。
増「あいつだって、プライベートの場なんだから、そっとしといてやれよ。マナー違反だろ」
毅然とそう言った彼に言い返す人はいなくて、1人、また1人、人だかりが減っていく。
A「増田くん…ありがとう、」
増「あ、うん。どういたしまして。っていうか、おはよ」
そこには、さっきまでの怖い顔も低い声も消えて、いつもみたいに笑う増田くんがいた。笑顔を見て少しだけほっとする。
.
振り返ったら唯香と詩織がお腹を抱えて笑っていた。
唯香「Aかっこい〜、最高」
詩織「学級委員ぽい」
A「学級委員です!っていうか今、増田くんが助けてくれたんだよ」
詩織「え、増田くん?」
途端に詩織の表情が曇った気がした。
A「そう。人だかりにマナー違反だろ、って言ってくれたの」
唯香「まっすー正義感強いからねぇ」
詩織「………。」
A「詩織?」
なんだかさっきから様子がおかしい気がする。俯いたままの彼女の顔を覗き込んだ。
詩織「あ、ううん、そっか。さすが増田くんだね」
詩織はそう言ってふわ、と笑った。いつも通りの笑顔。
気のせいだったかな?
キーンコーン……
その時ちょうど予鈴が鳴って、
なんだか少しだけ、詩織の様子が心に引っかかりながら席に着いた。
910人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まな - お久しぶりです!良かったです!!そうなんですか!?フォローします! (2016年12月23日 21時) (レス) id: e22c665bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみ(プロフ) - まなさん» まなちゃんお久しぶりです!すきなシーンたくさん教えてくれたの励みになってるよ(^^)そうそう、Twitterの方で専用のアカウントも作ったので、よろしければそちらもどうぞ〜(*^^*) (2016年12月20日 22時) (レス) id: eeda79203d (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみ(プロフ) - マコさん» マコさんコメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです( ; ; )!主人公ちゃん、わたしも幸せになってほしいと思ってます!笑 続きも頑張ります(^^)これからも宜しくお願いします☆ (2016年12月20日 22時) (レス) id: eeda79203d (このIDを非表示/違反報告)
まな - いつも返信嬉しいです!(≧▽≦)これからどうなるんだろうってすごくドキドキしてます!!笑もちろん!見守ります!いえいえ!好きなシーンありすぎましたね笑 (2016年12月12日 0時) (レス) id: e22c665bf1 (このIDを非表示/違反報告)
マコ(プロフ) - コメント失礼します!一番すきな作品です。本当に切ないんだけど甘くて、主人公ちゃんには幸せになってほしいなと思って見させていただいてます!これからも更新楽しみにしています! (2016年12月11日 15時) (レス) id: 8d15300b5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゃみ | 作成日時:2016年11月26日 23時