131 kei ページ2
気が付いたら1週間が経っていた。
最後に君に会ってから1週間。
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デビューが決まってから、そのプロモーションに向けての仕事がばたばたと舞い込んできて、
新しいことについていくのに必死だった、というのも嘘じゃない。
けど、ほんとは。
君に少しだけ、このことを伝えるのを躊躇っている自分がいた。
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デビューが決まって素直に嬉しいと思う。たくさんいるJrのメンバーの中で競争する世界から解放されて、ほっとした気持ちもある。
だけど、
君はどう思うんだろう。
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デビューして、グループに所属するということ。
これまでとは大きく、立場も環境も変わる。
きっとこれまで以上に厳しくなる。
君と会うこと。
君と一緒に過ごすこと。
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思い出すのは、線香花火の夜の君。
あの時ほんの一瞬だけ、脳裏によぎったんだ。
君は、僕なんかじゃなくて、
例えばあいつといた方が、こんな風に泣くこともなかったんじゃないかな、って。
あいつならきっといつも、Aの側にいてあげられるんだろうなって。
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慧「ただいまぁ」
「お帰り。ごはんは?」
慧「いらない、食べた…」
「あ、そう」
本当に疲れた時はほぼしゃべらなくなる俺。母ちゃんはすぐに察して、それ以上は声をかけてこなかった。
部屋に入るなりベッドにダイブして、すぐに重くなる瞼。
1週間前、ここに君がいた夜を思い出して、堪らなく会いたくなる。
アラームかけなきゃ、と取り出した携帯の待ち受け画面に浮かんでいたのは、何度目かの君からの着信を告げるメッセージ。
言わなきゃ。
ちゃんと伝えなきゃ。
重たい体を起こして、君の番号を呼び出した。
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まな - お久しぶりです!良かったです!!そうなんですか!?フォローします! (2016年12月23日 21時) (レス) id: e22c665bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみ(プロフ) - まなさん» まなちゃんお久しぶりです!すきなシーンたくさん教えてくれたの励みになってるよ(^^)そうそう、Twitterの方で専用のアカウントも作ったので、よろしければそちらもどうぞ〜(*^^*) (2016年12月20日 22時) (レス) id: eeda79203d (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみ(プロフ) - マコさん» マコさんコメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです( ; ; )!主人公ちゃん、わたしも幸せになってほしいと思ってます!笑 続きも頑張ります(^^)これからも宜しくお願いします☆ (2016年12月20日 22時) (レス) id: eeda79203d (このIDを非表示/違反報告)
まな - いつも返信嬉しいです!(≧▽≦)これからどうなるんだろうってすごくドキドキしてます!!笑もちろん!見守ります!いえいえ!好きなシーンありすぎましたね笑 (2016年12月12日 0時) (レス) id: e22c665bf1 (このIDを非表示/違反報告)
マコ(プロフ) - コメント失礼します!一番すきな作品です。本当に切ないんだけど甘くて、主人公ちゃんには幸せになってほしいなと思って見させていただいてます!これからも更新楽しみにしています! (2016年12月11日 15時) (レス) id: 8d15300b5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃみ | 作成日時:2016年11月26日 23時