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バタバタの中で始まったゲストハウスの仕事も、1週間もしたらだいぶ慣れてきた。
働いて初めて気付いたのだけれど、この宿のラウンジは宿泊者じゃなくても誰でも気軽にふらっと入っていいらしかった。
常連のお客さんと、地元の人がここで飲み友達になったりしているみたい。
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慧「お疲れっす〜!あ!裕翔来てたの?久しぶり!」
「おー!やっと来れたよ〜」
常連客の中島さんはフリーのカメラマンをやっていて、この街の自然とか、少し古い街並みとかの写真をよく撮りに来ているそう。
慧くんとお友達だったのか。イケメンが二人並んでお酒飲んでる。めちゃくちゃ綺麗な画だな。
こんな感じで、慧くんはほぼ毎晩、仕事が終わるとこのラウンジに現れた。
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慧「Aちゃん今日はラストまで?」
A「ううん、今日は早番だったからこの後花枝さんと交代。もうすぐ上がるよ」
慧「んじゃ俺も一緒に帰ろ〜っと」
かわいい見た目に反してお酒をじゃんじゃん飲む人だなー。
色白の首筋がほんのりピンクに透けている。
A「せっかくお友達もいたのにいいの?」
慧「裕翔明日早いんだって」
裕翔「夜明けの写真を撮りたくてさ。そろそろ寝ないと」
慧「その後東京帰っちゃうんでしょ?次いつ来るの?」
裕翔「しばらく忙しいんだよねぇ」
慧「つっまんねーの。すぐ来てよぉ」
唇を尖らせてぷぅっとむくれた慧を見て、中島さんが楽しそうに笑った。
裕翔「もーう!なんなの?現地妻なの?」
慧「うぇ、男に興味ねぇよ!」
裕翔「はっは、俺もないわ〜」
そんなこと言いながらも、中島さんはどこか嬉しそうだ。
すごいな、慧くんって。男女問わず、天然人たらし。
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毎日こんな感じで、帰りはラウンジで飲んでる慧くんと帰るのが定番みたいな流れになっていった。
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ゐ(プロフ) - スロモからあっという間に時が経ちましたが、今年もちゃみさんの大ファンです!ビタシュガ続きの展開も楽しみにしています! (2022年1月3日 0時) (レス) @page47 id: e880b33f36 (このIDを非表示/違反報告)
青空(プロフ) - やっと、慧くんがいい感じですね。 (2022年1月1日 20時) (レス) @page47 id: a1f6031022 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃみ | 作成日時:2021年5月1日 15時