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「はい。これで元気出して?」
A「…あ、りがとう…、」
「んーっと俺は、あ、水買おうと思ったんだった」
のんびりとした、独特なリズムで話す声。
さっきの彼のリアクションがやたらと引っかかってしまい、思考を巡らせること数秒。
A「あー!」
ぴん!と繋がった。
私が今日履いていたパンツ、いちご柄…
A「ねぇ!やっぱり見たんでしょ!」
「え?何が?ふ、」
A「笑っちゃってるし!顔が!」
「ケイー!」
その時、中庭にどこからともなく声がして、
「やべ、俺だ、」
ぴくりと反応した彼は、その声が聞こえた方に向いた。
「今行くー!待って!」
「ケイ」と呼ばれたその人は、ミネラルウォーターのボトルを持つと、
「いや、ほんと一瞬過ぎてもう忘れたから!ごめんね!」
目元をくしゃりとさせてにっこり笑い、向かいの棟に駆けて行った。
A「…もう…!」
.
桜の花びらが舞う、穏やかな春のある日のこと。
こんな感じで、私たちの出会いは決して良いもんじゃなかったんだ。
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夜神月風火 - いつも楽しみに読んでます。ちゃみさんがだいすきなので、更新されるたびにうれしく思います!無理なさらず頑張ってください! (2019年8月15日 15時) (レス) id: d7aa5f874c (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - Twitterで2つ連載されると聞いてわくわくしながら待ってました!いつもちゃみさんの新作を見るとどんな伊野尾くんでも本当にきゅんきゅんするんです!2つ同時に連載されるのは大変かと思いますが、無理なさらないでくださいね!ずっと待ってます! (2019年4月5日 1時) (レス) id: 06987761d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃみ | 作成日時:2019年3月22日 0時