恋のパズル (ページ10)

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10ピースページ10

土曜日

いつも会社では一つ結びしている髪の毛を
今日は気合い入れて下ろしてまきげにしてやった。

これでちょっとはマシに見えるだろう。

待ち合わせの場所に行くともうシム君とシム君の親友さんが待っていた。

A『おまたせ～。遅くなってごめん！』

私は二人に声をかけた。

CM『おお！来た来た、』

そう言いながら、手招きをするシム君。

CM『こっち俺の親友のｷｭﾋｮﾝ。
で、こっちが会社の同僚の五十嵐Aさん。』

ｷｭﾋｮﾝ『はじめまして。ｷｭﾋｮﾝです。』

ｷｭﾋｮﾝ君は、好青年な感じで、めちゃくちゃさわやかな笑顔で挨拶して来てくれた。

A『はじめまして。シム君と同じ会社で働いてます。五十嵐Aです』

CM『五十嵐、今日は雰囲気ちがうじゃん。
張り切って来ちゃった？髪なんか巻いちゃって(笑)』

A『うるさいなあ。一言多いんだよ。』

そんな二人のやり取りをｷｭﾋｮﾝ君は笑って見ていた。

ｷｭﾋｮﾝ『そろそろ行くか。』

CM『ちょっと待って！もう一人来るから。』

え？まさか。

美咲『ごめーん。遅くなっちゃった』

そこに現れたのはシム君のスマホの中で笑っていた彼女だった。

彼女は実物の方が何倍も可愛いくて
シム君と本当にお似合いだった。

美咲『ｷｭﾋｮﾝくん、久しぶり～。』

ｷｭﾋｮﾝ『お、おう。久しぶり。』

なんだ、二人も知り合いなんだ。

CM『やっぱ、2対2の方が良いかなと思ってさ、だって、俺一人でいるの寂しいから(笑)
だから、美咲誘ったんだ。
美咲、こっちは同僚の五十嵐Aさん。』

美咲『いつもﾁｬﾝﾐﾝから五十嵐さんの話聞いてるんですよ。いつもﾁｬﾝﾐﾝがお世話になってます』

お世話になってます‥。
奥さんみたいだね。
その言葉が胸に突き刺さる。

にっこりと笑ったその笑顔が、
あまりにも眩しくて
シム君が惚れるわけだと
変に納得してしまった。

CM『世話してるの、俺だから！』

A『はい？私だから！』

私達のやり取りを見て
ふふと笑う美咲さんは
彼女の余裕？を感じた。